本企画では、文学部の専任教員が「どんな専門なのか」「何が勉強できるのか」といった内容を中心に、受験生の皆さんへのメッセージを含めたショートエッセイを執筆しました。どうぞお楽しみください。更新は不定期です。
フロイトとの出会いから広がる近現代の比較文学
藤田 梨那(ふじた りな)教授(専門分野:比較文学、日本文学、中国文学)
夏目漱石がなぜ『心』を書いたのか、魯迅がなぜ『狂人日記』を書いたのかと考えているうちに、フロイトの心理学に出会い、和辻哲郎の『風土』に出合った。大作家の名著の核心につながる視野が開かれた。風土・文化・文学の関係が繋がった。日本文学、中国文学から比較文学の領域が広がる。藤田研究室ではこのような視野で、文学を研究している。研究分野は、比較文学、日本文学、中国文学で、主として近現代を研究している。
<2020年9月9日(水)掲載>
学問文献学から紐解く図書館の歴史
藤森 馨(ふじもり かおる)教授(専門分野:日本史、図書館情報学、人文社会情報学)
図書館と図書との関係はどういうものでしょうか。人類の記憶をまとめた図書を人類に還元するのが図書館です。さて、私は古文書と典籍を総合する学問文献学を勉強し、大学図書館の典籍の整理や研究所図書館の典籍類の解読に従事しました。そこでわかったのは、江戸時代に古代の書物を研究した伝統が今日まで脈々と続いているということでした。
<2020年10月2日(金)掲載>
実は簡単な漢詩をつくろう
鷲野 正明(わしの まさあき)教授(専門分野:中国文学、日本漢文小説)
こんにちは! 漢文を担当しています。特におすすめの授業は「文芸創作」です。漢詩を作ります。
漢詩はルールに従えばだれでも簡単に作れます。「中国文学特講」で李白・杜甫の詩を読み、漢詩を作って学園生活を楽しみましょう。年に数回、NHK-Eテレで吟詠の解説をしています。
では、教室で。
ドキュメント国士舘:文学部の美徳
<2020年10月7日(水)掲載>