大学院案内ガイドブック2020
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救急システム研究科75第五の特色は、救急医療体制の国際的比較医療従事者として救急救命士の特定行為を研究・分析するために必要な医学知識と倫理感の涵養と共に、日本の救急統計やAEDに関連するウツタイン蘇生データなどビッグデータの分析・発表を行います。海外の雑誌への論文投稿を目指すため、大学院倫理委員会への申請、国内外の文献検索や英語論文の検討、さらに英語によるディベートや、学会発表の機会を与え、利益相反(COI)の理解、オーサーシップの理解や論文作成のためのこれらの統計分析を通じて、病院前研究分野先進国の研究科として国際的に通用する医療人を養成します。入学時に自己の研究テーマに沿った主要科目の7演習科目の中から1つを選択し、当該演習科目を担当する教員を研究指導教員とし博士論文作成のための論文題目を決定、その題目に沿って必要な知識と技術の習得について指導を行います。指導教員は、継続的に研究・教育スケジュールに沿って1年次より学生とディスカションにより希望する研究計画書を作成し、この研究計画書に基づき、1年次から研究の実施を段階的に実施いたします。研究で得られたデータの分析や統計処理の指導を通じて研究データの取り扱い方を学ぶ。そして年2回予定している研究発表会ではプレゼンテーションスキルを身につけ、第三者に対する説明能力を習得していきます。この時期では学外における学会での発表能力を育成するとともに、学内ではデータの再検討、分析方法の確認など研究の進行状況の確認を毎月行う予定です。2年目にも研究指導教員と詳細に研究の内容を相談し研究の方向性の再確認の実施、さらに3年次にも指導を行い論文題目の提出への準備を行います。3年次までには研究テーマに沿って国内外の関連学会へ発表・論文投稿を通じて博士論文作成に向けて指導を行いつつ最終的に3年次末までに博士論文を作成し提出します。このように段階的に論文題目や内容を指導する理由は、博士論文内容や題目の修正を必要とする際にも研究科内で広く周知し計画的かつ透明性の高い研究指導を実践する。なお、研究における倫理審査体制に関しては体育学部に設置された研究倫理(人間)委員会に申請を行い評価委員会へ諮問しその評価を参考として研究実行の可否を決定します。本研究科博士課程では、人々の安全と安心、健康な生活を支えるために防災や救急などの病院前救急医療の質の向上にむけて人づくり・救急医療システム構築を促進できる、専門性の高い、自立した病院前救急医学の研究者を養成することにあります。救急システム研究科博士課程では、博士課程の教育の目的・方針を十分に理解し、病院前救急医学研究領域に対して不断の努力をもって、学問への探求心を有し続ける人材を広く求めています。博士の学位を取得しようと入学する者は  1.学位またはこれに相当する学位を有する者、または大学院において修士の学位を有する者と同等以上の学力があると認めたもの。 2.医師・看護師・救急救命士をはじめとした国家医療職資格を有する者で病院前救急医療領域・災害・防災危機管理領域で科学的思考、倫理的思考を取得し自立した研究活動を行いたいというもの。 3.医療資格を有しない者でも、特に面接審査において健康かつ優れた見識と医療倫理、医療知識に高い関心を持つ者を広く受け入れます。授業科目の構成(1)救急システム研究科の博士課程の授業科目は大別して、特論と演習から構成されます。選択分野は①救急医療体制・政策分野、②病院前救急症候・鑑別診断分野、③災害医療・防災・災害危機管理マネージメント分野の3つで構成されこの中から、7つの演習科目を選択できる仕組みです。一般の応急手当から、高度な救急救命医療まで、また災害発生時の防災・バイオテロなどの危機管理から平時の小児救急対応まで広範囲な救急医療のシステムが含まれます。すなわち高度救急救命センターが点在する3次救急医療から、一般人の行う応急手当まで、現在救急医療のシステムの問題を解決することを目指します。(2)救急システム研究科教育課程編成・実施の方針救急システム研究科博士課程では、教育上展開するカリキュラムを達成するために講義科目として2つの必修科目(救急システム特別研究、医療倫理特別研究)に加え、救急医療体制・政策分野、病院前救急症候・鑑別診断分野、災害医療・防災危機管理マネージメント分野の3つの専門医療分野から災害・防災危機管理システム特別研究、救急医療体制システム特別研究、救急症候・疾病学特別研究、救急医療政策特別研究、救急鑑別診断学特別研究、救急外傷学特別研究、救急・蘇生統計学特別研究の7つの演習科目を配置し選択する。これによって当博士課程が修了の目標としている、5つのカリキュラム上の特徴を修得できる編成である。教育課程の構成(1)講義科目講義科目は、前述したように当博士課程の特色である2つの必修科目である救急システム特別研究、医療倫理特別研究に加え、3つの専門分野から災害・防災危機管理システム特別研究、救急医療体制システム特別研究、救急症候・疾病学特別研究、救急医療政策特別研究、救急鑑別診断学特別研究、救急外傷学特別研究、救急・蘇生統計学特別研究の7つが選択できます。必修科目当大学院博士課程での教育上の特色は、必修科目である救急システム特別研究にあります。この科目では日本の救急医療システムの問題点の抽出と解決のための検討をおこないます。救急医療体制に十分な理解を得ていない博士後期課程から入学

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