大学院案内ガイドブック2020
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72救急システム研究科では、修士課程に救急救命システム専攻 と 救急救命システム専攻(1年コース)を設け、医師、看護師や救急救命士といった病院前救急医療に関与する国家資格有資格者への高度な教育と研究を行うことを主眼としています。現在の病院前救急医療体制における多種多様な事象を研究対象とし、各自の興味・関心に沿って研究を行うことが可能です。日本のみならず、世界各国・地域が抱える病院前救急医療に関する諸問題をシステム的に捉え、それを解決できる専門能力を有する学識豊かな高度専門職業人の養成を目指しています。研究科長挨拶救急救命士を対象としたEMSの大学院は、世界中を見渡してもきわめて少ないのです。病院前救急の貴重な教育研究の場となっています。本研究科では、病院前救急医療を学問体系化するために全く新しいアプローチを試みてまいりました。その特色は、1.世界に通じる医療従事者を育成すること 2.救急救命士を教育するために必要な実技スキルや医学的知識などを身につけること 3.崩壊が叫ばれる救急医療分野を支える専門性の高い職業人を養成すること 4.病院前救急医学における研究者を育成すること 5.質の高いメディカルコントロール体制を構築することです。消防組織の救急救命士のみならず、あらゆる社会に進出する救急救命士の社会的地位の向上と、救急救命士の多様化に対応すべく、様々なフィールドで活躍する救急救命士のスキルアップや医学的知識の再教育、また消防組織等の中で指導的立場にある救急救命士やメディカルオフィサーにとってスキルアップに欠かさざるべき内容となっています。また病院前救急医療の重要なパートとなりつつある災害医学を正面から取り上げ、講義2科目、演習1科目で、世界の災害救急医療体制、特に発災時の取り組みであるDMATの活動やFEMAについて、フィールドワークにて学習を行います。病院前救急医療分野において活躍されている救急救命士や看護師の皆さんの積極的な参加を希望します。救急システム研究科長田中 秀治修士課程救急システム研究科Graduate School of Emergency Medical System救急救命システム専攻救急救命システム専攻では、将来、救急救命士の指導者たる教員の育成を第一の目的としています。全国に45を超える救急救命士養成施設が存在する現在、その指導者の育成は急務となっています。このため、救急現場での観察処置判断や病院への搬送、病院内での診断と治療の内容を理解し、従来の消防機関に属する救急救命士を指導する能力を有し、病院内外で救命処置を行いうる救急救命士の育成を行います。さらに、高度化される救急救命士の特定行為を指導できるような医学知識を学び、コミュニケーションなど患者への実践対応力を身につけるとともに、根拠に基づいた医療(EBM)の実践と統計学的分析力、病院前救急医療分野の研究や国内外での学会発表などのプレゼンテーション能力、国内研究や海外での比較研究、さらには臨床指導能力の育成をもって、病院前救急医療分野の質向上に寄与できる人材を育成します。救急救命システム専攻(1年コース)救急救命システム専攻(1年コース)では、主に国家医療資格を有し、現場で5年以上の実務経験を有する人材を対象とし、教育の目的は、病院前における高い臨床実践能力の養成と研究・教育の場で救急救命士を指導しうる人材の育成を目指しています。本研究科では、指導的立場救命士の教育に求められている全ての単元を修得することが出来ます。現在、病院前救急医療の学問体系(救急救命学)の確立を目指して、外傷や災害などを中心としてプレホスピタルケアの充実に必要な臨地研修ならびにシミュレーショントレーニングが行われていますが、本専攻では、さらにこれを学問体系化し高度化される救急救命士の特定行為の指導や高度医療を実践するために必要な医学知識を学び、コミュニケーションなど患者への実践対応力を身につけると共に、EMSのビッグデータ解析や病院前救急医療分野の研究を通じて根拠に基づいた医療(EBM)の実践と統計学的分析力、国内外での学会発表などのプレゼンテーション能力の育成を行います。研究指導本研究科では、入学時に研究科の目的に沿った自己の研究テーマと指導教員を決定し、自己の研究テーマに関する修士論文作成のための必要な知識と手法について指導教員から受けることとなります。大学院生は、指導教員と継続的に研究・教育スケジュールに沿ってディスカションを行い、希望する研究計画の立案・実施を行います。また、研究で得られたデータの分析や統計処理の指

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