大学院案内ガイドブック2019
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76入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)救急システム研究科博士課程では、博士課程の教育の目的・方針を十分に理解し、病院前救急医学研究領域に対して誠意と不断の努力をもって、学問への探求心を有し続ける人材を国内外に広く求めています。本研究科では、以下の条件を満たす学生を博士課程に受け入れます。1.国内外を問わず病院前救急医療に関係する修士の学位を有する者か同等以上の学力を有している。2.独創的な思考を有し、優れた見識と医療倫理をもち、旺盛な就学意欲を有している。3.病院前医療に高い関心を持ち、学識豊かな病院前救急医療研究者として研究・教育・臨床の場に携わりたいという願いを有している。学位授与の方針(ディプロマポリシー)救急システム研究科博士課程では、教育方針に従い、所定科目の必要な単位を修得し、博士論文の論文審査に合格した者に学位「博士(救急救命学)」Doctor of Emergency Medicineを授与します。また博士課程修了においては本学の建学の精神を十分理解した上で、以下に示す目標に到達していることを目安としています。  1.全国の病院前救急医療の研究をリードする高度な研究能力と豊かな学識を有し、病院前救急医学に対して研究者として科学的思考とともに自立した研究活動を行いうる能力有する者 2.現在医療崩壊が社会問題化している小児・周産期救急の問題点抽出や救急医療システムの問題点の抽出ができる者。 3.外傷や高齢者生活習慣病の病態を理解し、疾病救急が増加している我が国の状況や救急の現場から病院内への搬送や、病院内での診断と治療の内容を理解し病院内外で救命処置を行いうる者。 4.国内外での病院前救急医療分野の研究、海外での研究機関とのコラボレーションを含めて国際間における救急医療システムの違いを抽出できる者。 5.災害時のマネージメントや国際救急救助や支援の在り方、防災システムの構築に関して研究し、それらの実践的政策立案者、指導者・研究ができる者。 6.日本の救急統計やAEDに関連するウツタイン蘇生データの分析、抽出を通じて、病院前研究分野先進国として国際的にプレゼンテーション出来る者。救急システム研究科博士課程では、教育方針に従い、所定科目の必要な単位を修得し、博士論文の論文審査に合格した者に学位「博士(救急救命学)」を授与いたします。博士課程で修得すべき単位数の基準は以下の通りです。修了単位修了に必要な修得単位18単位の内訳は、選択科目から14単位、必修科目から4単位を修得することとします。修了所要単位は、次の区分により修得いたします。学位の取得に必要な単位博士の学位の取得に関しては、博士後期課程に3年以上在籍し、所定の科目について18単位以上修得し、かつ学位論文の審査および最終試験に合格しなければなりません。博士論文の最終審査は、公平で透明性の高い厳格な審査のもと専門分野における豊かな医学的知識と高度な病院前救急医療に関する研究能力を証示することをもって合格といたします。年次必修科目選択科目講 義講 義演 習第1年次4単位2単位4単位第2年次-4単位第3年次-4単位博士論文の論文審査博士論文の審査は3名以上の博士課程研究科員で行われます。審査にあたっては病院前医学救急医療領域において研究目的の明確さ、研究のオリジナリティー、論理構成の明解性、プレゼンテーション能力、研究遂行能力、研究内容の一貫性に重点を置き、最終試験では博士論文の発表及び口頭試問を行い、総合的に判定が行われます。判定後には博士論文発表会を公開で行います。社会人の受け入れ研究活動や資格取得を目指す人のために社会人選考を設けています。救急医療に関する十分な業績や経験を有する人で、本学において学位または専門職学位を有する者と同等以上の学力を有すると認めたものを対象としております。

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