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2021年01月25日

【卒業生奮闘 この人】株式会社集英社「少年ジャンプ」編集部・本田佑行さん

本学の17万人以上にのぼる卒業生は、社会に出てからさまざまな世界で活躍を見せています。この企画では、社会で奮闘する卒業生に国士舘で学んだことや現在の目標・夢などをインタビューし紹介します。

<2020年12月3日取材>

社会現象となった『鬼滅の刃』を手がける「週刊少年ジャンプ」編集部で、本学卒業生が編集者として活躍しています。新卒で集英社に入社し、同編集部で14年。本田佑行さん(平成19年文学部卒)が立ち上げを担当した作品は、いずれもアニメ化した大ヒット作『ハイキュー!!』『暗殺教室』、そして現在連載中の『Dr.STONE』など人気作が並びます。

ヒット作を生み続ける編集者として多忙な日々を送る本田さんに、東京・神田神保町にある集英社でお話を伺いました。

 

 本田さんは仙台市出身。幼少期から習う水泳で五輪出場を夢見る少年だった。中学生の時には県大会3位の実力だったが、どうしても勝てない選手がいて、絶対にかなわない才能の存在を知る。
 高校卒業が近づく頃、大学では別の世界に飛び込むことを決意した。その「新しい世界」とは、考古学。考古学者が主人公の漫画を読んだことが直接のきっかけとなった。

「考古学ってなんて面白いんだろう、自分も発掘をしたいと強く思いました。進路を決めるにあたり、1年生から発掘調査ができる文学部の考古・日本史学専攻を見つけ、入学を決めたのです」

今まで連載を担当した作品とともに国士舘時代を語る本田さん。『ハイキュー!!』『暗殺教室』『Dr.STONE』はいずれもアニメ化している今まで連載を担当した作品とともに国士舘時代を語る本田さん。『ハイキュー!!』『暗殺教室』『Dr.STONE』はいずれもアニメ化している
考古学と読書三昧の大学時代

 大学入学後は「考古学実習」を担当する教授の研究室に入り浸っていた。「4年間、時間さえあれば一日中ずっと研究室にいました。他の学生とは学年問わず仲良く、研究室に誰かがいれば一緒に遊びに出たり、一人の時は研究室にこもって読書したり。部室のような感覚でした」
 本学の考古・日本史学専攻(現考古・日本史学コース)では、1年生から4年間、毎年夏と春の2回、長期休暇を利用した合宿がある。参加学生らが一つの部屋で寝食を共にしながら遺跡の発掘調査をする。どれも楽しい思い出ばかりだと、本田さんは当時を懐かしんだ。

編集者の道へ

 3年生になり、卒業後の将来を考えるようになった時、選択肢の一つに出版社があった。「とにかく本が好きでよく読んでいたので、世の中にはすごい才能を持った書き手がいることを知っていました。そうした優れた才能と一緒に本を創り出す仕事に興味がありました」
 就職活動では出版社の編集に狙いを定めて、見事集英社の内定を勝ち取った。面接突破の秘訣などはあったのだろうか。「自分が今夢中になっていることを熱心に、自分の言葉で伝えることを心掛けました。それで『面白いやつだ』と思ってもらえたのかもしれません」

  • 「編集者の仕事の大半は話すこと」という本田さんの饒舌な語り口は人を惹きつける「編集者の仕事の大半は話すこと」という本田さんの饒舌な語り口は人を惹きつける
  • 仕事場のジャンプ編集部前で担当作品を手に仕事場のジャンプ編集部前で担当作品を手に
編集部の明確な哲学とシステム

 入社後すぐ、週刊少年ジャンプ編集部に配属された。担当する連載作品の原稿はもちろん、毎週発売される雑誌全体の進行管理や読者ページの構成など、新人に任される仕事は多岐にわたる。「とにかく忙しく、入社後3年目くらいまでは必死でした。締め切りに追われて会社に寝泊まりしたり、何か失敗して急な電話がきたらと不安で、すぐに対応できるからとなかなか退社できなかったことも」。結果がすべての世界で、本田さんは鍛えられていった。

「ジャンプ編集部は、昔も今も哲学とシステムがはっきりしているのが特徴です。アンケートはがきの回答を重視し、読者に支持されたものが正しいとする考え方は、生来の私の性格に合っていました」

 

 編集部では、最初は前任者から連載担当を引き継ぎ、次第に持ち込み原稿などに目を通して新しい連載をスタートさせる「立ち上げ」を目指していくようになる。大ヒット作『ハイキュー!!』も本田さんが立ち上げから深く関わった作品で、作家と二人三脚で歩んできた。「持ち込みで新しい才能と出合った瞬間は本当にワクワクします」
 

ジャンプ編集部がある集英社神保町3丁目ビル前でジャンプ編集部がある集英社神保町3丁目ビル前で

 漫画編集のプロとしてのこだわりを聞くと、「読者に喜んでもらうために、まずは誰よりも作り手側が面白いと思うものを、こだわりを持って作ること」と話す。時代が求めるものを捉える秘訣は「ちゃんと世間で生きる」ことだという。ニュースを見て、流行っているものは試し、今も自分の感度が鈍らないよう努力する本田さん。
「私は自分に才能があるとは思いませんが、もし何かあるとすればまだ見ぬ才能へのアンテナ、新しい才能と出合いたいという思いの強さでしょうか」

原点は国士舘での日々

 現在担当している『Dr.STONE』は北米でも人気がある。コロナ禍前、ワールドプレミア上映会で本田さんは海外の観客を前に講演した。原作が映画や演劇になれば、そこに携わる人々とも仕事をすることになる。自分が面白いと思って実現させたものの先に新しい世界が次々とつながっている、と目を輝かせた。
 そしてそんな日々の原点は、研究に没頭していた大学時代だと強調する。
「夢中で考古学を学んでいた日々の延長線上に今の仕事があります。私にとって国士舘大学はとても楽しい場所でした。そこで得たものや学んだことは必ず将来、先でつながります」
 本田さんは後輩たちに向けて、そんな熱いメッセージを語ってくれた。

プロフィール

氏名:本田 佑行(ほんだ・ひろゆき)

 

生年月日:1983年9月4日生まれ(37歳)
出身学部:文学部 考古・日本史学専攻(現考古・日本史学コース) 2007年卒業 
出身地:宮城県仙台市

 

株式会社集英社

週刊「少年ジャンプ」編集部主任

 

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