国士舘大学キャンパス手帳2020
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 わが国では1997年10月の「臓器移植法」の施行により、法律上、脳死状態から心臓、肝臓、肺、腎臓、膵臓、小腸、角膜などの移植ができるようになりました。 この意思表示をするために作られたのが、「臓器提供意思表示カード」です。このカードは、地方自治体の窓口、保健所、全国の労働局(ハローワーク)、運転免許試験場、スーパー、銀行、コンビニエンスストアなどに設置されています。興味があれば、手にとって内容を確認してみましょう。 また、健康保険証や運転免許証、マイナンバーカードの裏面に臓器提供に関する意思表示欄が設けられることになったように、随時、その内容は変わっています。 脳死状態での臓器提供は、本人の生前の意思表示と家族の承諾が必要です。もし、意思表示をするなら、家族に了解を得てからカードに丸をつけてください。パソコンや携帯からも登録できます。 万が一のときには、家族の同意が必要となります。また、2010年7月の「改正臓器移植法」により本人の臓器提供の意思が不明な場合も、家族の承諾があれば臓器提供できるようになりました。臓器提供臓器提供は家族の同意が必要臓器提供意思表示カードの問い合わせ公益社団法人 日本臓器移植ネットワーク▲ http://www.jotnw.or.jp/ 造血幹細胞(骨髄・末梢血幹細胞)移植は、白血病や再生不良性貧血などの患者の造血幹細胞を、健康な人の造血幹細胞に置き換える治療法です。 ドナー登録できるのは、①18〜54歳で健康なこと、②体重が男性45kg以上、女性40kg以上の人、 ③骨髄・末梢血幹細胞提供の内容を十分理解していること、 ④ドナー登録に家族の同意が得られていること、などです。ドナー登録者は2019年12月に52万7000人を超えました。 ドナーには各種面談や検査のための通院、数日間の入院生活などが求められます。十分理解した上で、ドナー登録を検討してください。 ドナー登録の問い合わせ 公益財団法人 日本骨髄バンク ▲ http://www.jmdp.or.jp/造血幹細胞(骨髄・末梢血幹細胞)移植提供者としてリスクを理解してから登録する 献血は、病気やケガで輸血を必要としている人の生命を助けます。逆に自分が病気やケガをしたときに、お世話になるかもしれません。日本赤十字社は献血ルーム、 献血バス、血液センターで献血を受け付けています。血液は人工的に作ることはできないもの、ぜひとも献血に協力してください。自分の健康管理(血液検査:貧血、肝臓病検査など)のためにも役立ちます。 また、献血を支援することもボランティア活動の一つです。若い人が献血をしやすい雰囲気づくりを行うための、大学生が主体となった「全国学生献血推進実行委員会」があります。こちらは日本赤十字社が募集するボランティアで、1人でも参加OKです。 詳しくはホームページをご覧ください。献血についての問い合わせ日本赤十字社 ▲ http://www.jrc.or.jp/献血血液は人間の身体の中でしか作れない。献血に協力を!★大学内でも、毎年数回献血を実施しており、掲示で案内しています。大学生として57

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