国士舘大学 手帳2015
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新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。国士舘大学生となられたことを何よりもまずお喜び申し上げますとともに、皆さんのご入学を心から歓迎いたします。本学は、大正6年(1917年)柴田德次郎先生によって創立され、2年後の2017年には創立100周年を迎えます。本学の建学の精神は「不断の読書・体験・反省により、誠意・勤労・見識・気魄を涵養し、有為の人材を養成する」ことを基本的な教育目的としています。即ち、文武両道にわたる高い規範性を育む人間教育と国際的に活躍することができるグローバル人材の養成であります。さて、それでは最高学府である大学とは、一体どのようなところでしょうか。一例をあげますと、アメリカの第35代ケネディ大統領が、1963年のスピーチで「この地上にあるもののなかで、大学ほど美しいものはない」と述べています。これはイギリスのメンスフィールドが大学を賛辞した言葉を引用したものです。即ち大学は「無知を憎む人々が、知ることに努め、真理を知っている人々が、他の人々の眼を開かせようと努力する場所」であることを教えています。大学とは「真理の探究を通じて、立派な人間を形成する」ところでなければならないのです。私は、学生の皆さんに、次のことを期待します。それは「個性豊かな人間」になっていただきたいということであります。歴史に登場する人物は、それぞれみな豊かな人々であったことを、歴史の教訓として学ばなければなりません。20世紀の英国を代表する政治家チャーチルは次のように言っています。「成功は決定的ではなく、失敗は致命的ではない。大切なのは続ける勇気だ」「悲観主義者はすべての好機の中に困難をみつけるが、楽観主義者はすべての困難の中に好機を見いだす」と。困難にあっても泰然と、どこまでも個性豊かに、なにものにも揺るがない胆力をそなえた自己の創造に挑戦していってください。あらたな出発点に立たれた皆さんがそれぞれの持つ個性をさらに磨きあげ、伸長させ協調性に満ちた豊かな人間に成長されることを期待しています。そして、青春という素晴らしい人生のキャンバスに色鮮やかな感動を描きながら、有意義な大学生活を送っていかれますことを念願しています。国士舘大学 学長 三浦 信行学長 からのメッセージ

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