国士舘大学 手帳2015
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 献血は、病気やケガで輸血を必要としている人の生命を助けます。逆に自分が病気やケガをしたときに、お世話になるかもしれません。日本赤十字社は献血ルーム、 献血バス、血液センターで献血を受け付けています。血液は人工的に作ることはできないもの、ぜひとも献血に協力してください。 また、献血を支援することもボランティア活動の一つです。若い人が献血をしやすい雰囲気づくりを行うための、大学生が主体となった「全国学生献血推進実行委員会」があります。こちらは日本赤十字社が募集するボランティアで、1人でも参加OKです。 詳しくはホームページをご覧ください。 造血幹細胞(骨髄・末梢血幹細胞)移植は、白血病や再生不良性貧血などの患者の造血幹細胞を、健康な人の造血幹細胞に置き換えて回復させる治療法です。日本では1991年に骨髄バンクが設立され、1993年に骨髄からの移植を、2011年には末梢血からの移植を開始しました。それぞれの違いはドナー(提供者)からの採取方法ですが、患者側の希望やドナーの状況に応じて選択されます。 ドナー登録できるのは、①18〜54歳で健康なこと、②体重が男性45kg以上、女性40kg以上の人、 ③骨髄・末梢血幹細胞提供の内容を十分理解していること、 ④ドナー登録に家族の同意が得られていること、などです。ドナー登録者は2014年12月に44万9000人を超えました。 登録の際には、HLA型検査(採血)を行って血液のタイプを調べ、以後患者とのHLA型適合検索が定期的に行われます。もし提供することになった場合、ドナーには各種面談や検査のための通院、数日間の入院生活などが求められます。また患者の命に関わるため、移植当日までの期間は自分の健康管理(病気やケガ等)に細心の注意を払う必要があります。こうしたリスクを十分理解した上で、ドナー登録を検討してください。 献血についての問い合わせ日本赤十字社 ▲ http://www.jrc.or.jp/ドナー登録の問い合わせ 公益財団法人 日本骨髄バンク ▲ http://www.jmdp.or.jp/社会貢献編大学生だから、できることもある。知っておいて損はない、社会に貢献する知識 わが国では1997年10月の「臓器移植法」の施行により、法律上、脳死状態から心臓、肝臓、肺、腎臓、膵臓、小腸、角膜などの移植ができるようになりました。 この意思表示をするために作られたのが、「臓器提供意思表示カード」です。このカードは、地方自治体の窓口、保健所、全国の労働局(ハローワーク)、運転免許試験場、スーパー、銀行、コンビニエンススト献血血液は人間の身体の中でしか作れない。献血に協力を!臓器提供臓器提供は家族の同意が必要造血幹細胞(骨髄・末梢血幹細胞)移植提供者としてリスクを理解してから登録する大学生として48KOKUSHIKAN UNIVERSITY 2015

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