国士舘大学 手帳2015
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 親が子どもや孫など身内を心配する心の隙に入り込み、多額の現金を振り込ませる悪質な犯罪が「振り込め詐欺」です。お互いが頻繁に近況を連絡し合えば防げるものなのですが、その手口が巧妙で、被害が増大しています。 とにかく「お金を振り込んで」との電話があったら、どんなことでも「詐欺かもしれない!」と疑い、 お金を振り込まないよう、親と十分に話し合っておいてください。 また、新たな手口として、「有料サイト利用の料金を振り込め」などと、学生に向けた振り込め詐欺も出てきました。少しでも不審に思ったら、ためらわず電話を切りましょう。不審なメールも削除しましょう。振り込め詐欺親も子も「振り込み依頼」は詐欺と思え▼ 危ない「カルト宗教」 極端に(時に危険なまたは反社会的な)思想を持った宗教を「カルト宗教」といいます。オウム真理教などが一例です。最近、このカルト宗教の勧誘が増えています。大学においては、サークル活動やアンケートなど、最初はカルト宗教と感じさせないような形で接近し、時には、拘束したり、洗脳したりして、指導者に盲信させられる結果となることがあります。そうなると、家族、友人関係、これまでの勉強や人生の目標を捨て去るようになります。また、金銭の提供が求められたり、物品を高価で販売させるなど金銭的、あるいは性的に利用されたりもします。不審な誘いを受けたり、友人などが勧誘を受けていたら、家族や学生部に相談しましょう。特に、下宿生の人は、狙われやすいので注意しましょう。カルト宗教不審な勧誘を受けたら、まず相談を▼ 悪質商法の誘いに乗るな 善意や同情につけ込み、寄付やカンパを求めるニセ団体が問題となっています。最近では、難病の子供の支援を名目に募金活動を行っていた団体が逮捕されました。「北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会)」やその関連団体を名乗って「ブルーリボン」などを販売する便乗商法、詐欺行為を行う団体による被害も報告されています。「救う会」ではブルーリボンの製造・販売を行っていません。 このようにさまざまなケースがあるので、寄付やカンパをする場合には、相手や振込先の口座番号などを十分確かめてからにしましょう。 寄付の受付窓口となる代表的な団体として日本赤十字社があります。同社は、世界の赤十字の一員として活動しています。国内では災害の救援、献血、福祉などの分野で、海外では大規模災害や紛争の犠牲者への救援活動を行っています。私たちの善意を被災者に届けるためにも、十分な注意を払いましょう。日本赤十字社 組織推進部海外救援金担当▲ TEL 03(3437)7081▲ http://www.jrc.or.jp/寄付・カンパニセの団体が寄付やカンパを要求する事件が多発大学生として33

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