理工学部 理工学科 人間情報学系
人の命に関わる現場で、ミスを犯さないために。授業での失敗を糧に成長を。【医療系実験A】
【医療系実験A】は、医療や健康、スポーツ科学に関連する分野で、実際に現場で使われている機器を中心に、その扱い方やデータの読み方、まとめ方を学ぶ授業です。グループに分かれ、基礎的な実験を行う中で、機器に対する知識を修得するだけでなく人の健康状態や運動能力を分析できる技術まで身につけることができます。
※2017年6月撮影
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先生からの
「この授業の紹介」理工学部 理工学科 人間情報学系
大浦邦彦 教授OURA Kunihiko
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学生からの
「この授業の見どころ」理工学部 理工学科 健康医工学系 ※2019年4月「人間情報学系」へ名称変更
平田裕吏安HIRATA Yuria
静岡県立三島南高等学校出身
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Point.1扱う装置は
ホンモノ!医療現場などで実際に使われる機器がずらり!
授業の特徴は、多くの医療機器などに実際に触れられること。学生自ら実験内容を考え、機器の扱い方やデータのまとめ方などを学べるので、将来、医療情報技術系を希望する学生にはとても役立つ内容になっています。10人程度のグループに分かれ、2週で1テーマを担当。年間を通じ5つのテーマに沿った機器を扱います。他グループの実験装置も合わせると、より多くの医療・健康機器を学ぶことができます。医療情報やスポーツ科学、治療機器などのテーマで,学内に設置されたMRIなどの貴重な機器を学生に操作してもらいながら学びます。実験中は教員だけでなく大学院生のTAがサポートに入るため、不慣れな機器でも安心して実験に取り組むことができます。
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Point.2実務に活かせる!
実験だけでなく、考察が大事!
たとえば「身体データの記録と解析」というテーマでは、パルスオキシメーターという装置を扱います。これは血中酸素と脈拍を測定するもの。睡眠時無呼吸症候群のチェックにも使われる医療機器です。この機器を用いる実験内容を学生たちが考え、被験者も学生たちが協力しデータを取ります。指先に付ける機器なのでずれないよう注意が必要ですが、そのような細かい実務レベルの知識もしっかり教えています。またデータのまとめ方も実験内容や機器によってさまざまなので、パソコンの使い方と合わせて指導します。集めたデータの考察も非常に重要です。実験の後は必ずレポートにまとめてもらい、すべて私が目を通し、正しい分析結果を導けるよう指導しています。
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Point.3失敗から
たくさん学ぼう!学生時代こそ、どんどん失敗したほうがいい。
精密な医療機器を扱うということもあって、最初はなかなか積極的になれない学生も多いのですが、学生時代の今はどんどん失敗していいと伝えたい。臆せずチャレンジしてほしいと思っています。逆に今失敗を重ねることで、それがすべて知識となるはずです。医療の現場では、自分で考えどういう対応がベストか答えを出すことを常に求められます。受け身でいてはダメなんですね。もちろん学生にとっては未知の機器を扱いますからはじめはどうしても、「教えてもらう」という受身の姿勢にはなります。しかし、そこからなるべく自分の力で、新しい発見につなげてほしい。些細なことでも、自分で「わかった」と気づけることが大事だと思いますね。