文学部 史学地理学科 地理・環境コース
新しいものを発見したい。地理学のはじまりはその好奇心から。【旅の地理学】
【旅の地理学】は、「旅」を通じ世界を理解する授業です。非日常を体感する旅は、人間特有のものであり、見たい、知りたいという未知への欲求から生まれるものです。授業では旅を有意義なものにするためのアイデアをたくさん紹介します。真の実りある旅とはどんなものかを知り、旅への欲求を地理学への興味へとつなげます。
※2017年6月撮影
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先生からの
「この授業の紹介」文学部 史学地理学科 地理・環境コース
内田順文 教授UCHIDA Yorifumi
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学生からの
「この授業の見どころ」文学部 史学地理学科 地理・環境コース
竹俣基TAKEMATA Motoi
北海道立鹿追高等学校出身
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Point.1旅から地理学の
第一歩。地理の学びがたくさん詰まった「旅」の醍醐味を味わう。
地理と聞くと「苦手」と思う方は多いようですが、実は、地理学は身の回りに溢れています。例えば「旅」。旅は、自分の知らない場所へ行き発見するための行為です。その土地ならではの文化を知り、食を楽しむ。あるいは地域独特の建築様式に触れ、驚く。「日本とどう違うのか?」という好奇心から、違いを楽しもうとするのが旅の醍醐味です。一方地理学は、一言でいうと自分が知らない場所を知る学び。ほら、旅の目的とまったく同じだと思いませんか?地理は苦手でも旅行が嫌いという人はめったにいませんよね。多くの人が楽しむ「旅」を切り口に、地理学への苦手意識をなくしてもらうこと、そして興味を持ってもらうことがこの授業の目的です。
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Point.2目からウロコの
地理学。「なんでだろう」疑問を持つと、旅は地理学に昇華する。
旅を学びにするコツは、「楽しいな」「おいしいな」と単純に思うことから一歩、「なんでだろう?」と考えるクセをつけること。すると、さまざまな発見が地理学へと変化します。例えば、私が以前訪れたロサンゼルスの空港。ここは夏でもエアコンなしで十分涼しい。東京とさほど緯度は変わらないのに、不思議ですよね。なぜ新潟は日本の米どころなのでしょう?ヨーロッパの多くの地域は、なぜ小麦が主食なのでしょう。このように「なぜ?」と思いその原因を探ると、気候や地形といった要因が影響していると発見できます。それがまさに地理学。本当はすごく学びやすい学問なのです。この授業から、そのことに一人でも多くの学生に気づいてもらえたら嬉しいです。
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Point.3旅を彩る
アイデアを伝授。旅の楽しさをずっと。記念写真やお土産は自分のために。
授業では旅の楽しさを感じてもらうため、私自身の経験や知識をたくさん紹介します。例えば写真です。みなさんも旅先でたくさん写真を撮ると思いますが、それはどんな写真ですか?また、撮るのはなぜでしょう。また、お土産は、どんなものをどんな目的で選びますか?旅の思い出をより良くする写真やお土産について、一緒に考えてみましょう。そしてこの授業を受けたら、ぜひ次の旅行はパックツアーはやめて、自分で企画してください。せっかく貴重な時間とお金を使って旅するのですから、本当の意味での「旅」をしてほしいと思います。旅の意味や目的、組み立て方など、実りある旅を実現するためのポイントも伝えるので、ぜひ参考にしてください。