法学部 現代ビジネス法学科
産業の発達を支える
「発明」と「特許」のしくみがわかる!【特許と法】
【特許と法】では、現代日本のさまざまなビジネス活動を支える『特許』について、身近な商品を題材に理解を深めます。「特許ってなんだろう?」「発明ってなんだろう?」というテーマからはじめて、発明が法律で守られる意義と、特許法の役割について考えます。学期の後半では、実務的な特許出願手続きについても学びます。
※2016年4月撮影
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先生からの
「この授業の紹介」法学部 現代ビジネス法学科
飯田昭夫 教授IIDA Akio
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学生からの
「この授業の見どころ」法学部 現代ビジネス法学科
松崎梨彩MATSUZAKI Risa
東京都立葛飾野高等学校出身
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Point.1身近な商品を
テーマに楽しく!ボールペンやハンガーにも!発明を守る法律って?
特許と聞くと、「なんだか難しい」と思うかもしれません。でも実は私たちの生活にとても密接に関わっています。たとえば、紙に書いた文字が消えるボールペンがあります。あれは特殊なインクの作用で文字が消える仕組みなのですが、そのインクの技術が発明であり、特許という形で守られています。他にも、パーカーのフードが乾きやすいハンガーやおもちゃなど、身の回りのさまざまなものに発明があり、その技術を法律でどう守るか、というのがこの授業のテーマです。『これまで世の中になかったもの』に先行投資した人の権利を法律で守っていかなければ、誰もチャレンジできなくなってしまう。それを回避する特許法の大切な役割を、理解してほしいと思います。
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Point.2ひらめき!
発見!アクティブラーニングで、みんなでつくる授業!
授業への関心を高めるため取り入れているのが、アクティブラーニングです。身近な商品を題材に、「いったいどの部分が発明なのか?」「なにが特許になっているのか?」をグループごとにディスカッションします。時には商品名を0から考えるようなブレスト(ブレインストーミング)を行うこともあります。ブレストはビジネスの場でよく取り入れられている手法で、たくさんのアイデアを集めたい時にとても効果的です。「結論を出さないこと」「自由に発言すること」「質より量を出すこと」「アイデアを結合し発展させること」というブレストの4原則を意識しながら、積極的に発言して、自ら考えることを習慣化し、柔軟な発想力を身につけましょう。
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Point.3実務に直結する
スキルを修得。文系出身だからこそ活躍できる、特許の世界とは?
新しい技術や発明に関わる分野と聞くと、理系の世界だと思いがちです。しかし私が実際携わっている玩具の世界では、実は文系出身者が多く活躍しています。子どもに夢を与える『おもちゃの世界』では、柔軟な発想こそ、いちばんに求められることなのです。授業の後半では、実際に特許申請を行う際のリサーチ方法や、特許出願手続きに関する書類作成方法など実務的なことも学びます。卒業生の中には、弁理士や企業の知財管理部署に就職する学生もいます。また在学中に知的財産管理技能検定の試験を受ける学生もおり、専門的な道に進む学生も近年多くなっています。ぜひみなさんもどんどんチャレンジしてほしいと思います。