文学部 教育学科 教育学コース
「なぜ?」と思うと身の回りの事柄は、なんでも社会学になる!【教育学演習1】
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先生からの
「この授業の紹介」文学部 教育学科 教育学コース
後藤貴浩 教授GOTO Takahiro
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学生からの
「この授業の見どころ」文学部 教育学科 教育学コース
竹下祐馬TAKESHITA Yuuma
東京都立城東高等学校出身
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Point.1実は身近な
社会学!好きなことを、研究に変えるコツを伝授!
「社会学」って何でしょう?一見難しそうに感じるかもしれませんが、社会学とは人や人が属する社会でおこる事象や問題を学ぶこと、私たちの生活なども含まれるんです。ですから、学生たちが取り組むテーマも実にさまざま。例えば、人気選手の登場で注目される日本ラグビーの戦術の変化について研究する学生や、中学校で銃剣道の授業への導入について調査する学生、売れる映画の作り方をテーマにする学生もいます。広く人と社会に関する学びですから、身の回りのどんなことでも学びになるんですね。授業ではまず自分が好きなこと、興味のあることが研究になるということに気づいてもらうことから始めます。そしてその「好き」を社会学という学びに変える方法を教えています。
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Point.2事実の
分析がキモ!客観的視点が、研究をブラッシュアップ!
「好きなことが学びになる」といっても、学問にするには少し工夫が必要です。まずは、当たり前を疑うこと。「なぜ?」「不思議」と感じるその気持ちが学びの出発点です。そしてその対象を分析する。事実をありのままに捉える。変化や発展、背景などを科学的に実証することが社会学なのです。学生たちは自分の興味のあることを自由に研究していますが、好きな気持ちが強い分、捉え方は偏るもの。授業ではそれぞれレジュメを発表し、それを聞いて他の学生にもどんどん意見を出してもらう。そのテーマに詳しくない学生はどう思うのか?客観的な視点を取り込むわけです。そして議論を重ねるうちに、新しい発見に遭遇することも。ディスカッションを通じ、考えを整理していくのです。
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Point.3社会学を
生き方に応用!社会学は、よりよい生き方を学ぶこと。
社会学における分析する力は、もちろん、自分自身の状況や周りの環境を分析することにも役立ちます。学生たちからはよく、就職活動の際、自己分析の手助けになったと言われます。エントリーシートや面接などでは自己評価を必ず聞かれます。自分を客観的に分析できれば、強みの発見や弱点の克服も対処できると思うのです。企業分析も然り。好きなテーマをきっかけに、将来まで役立つ考え方のベースを、この授業から培ってほしいと思います。社会学はよりよく生きるための学びです。仕事にも暮らしにも、そしてもちろん趣味にも活かすことができます。考え方の応用で、みなさんの人生をより良いものに。社会で強く生き抜くために、本質を捉える力を活かしてほしいと思います。