文学部 教育学科 初等教育コース
自ら楽しむ術を知り、体を動かす楽しさを子供たちに伝えよう。【体育運動方法A】
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先生からの
「この授業の紹介」文学部 教育学科 初等教育コース
佐々木浩准教授SASAKI Hiroshi
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学生からの
「この授業の見どころ」文学部 教育学科 初等教育コース
米嶋銀次YONESHIMA Ginji
埼玉県川口市立川口総合高等学校出身
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Point.1苦手を克服!
子供が体育を好きになるか嫌いになるか、責任重大!
小学校の先生を志望する学生の中にも「体育が苦手」という学生はいます。国語は好きだけど、算数は苦手というのもあるでしょう。ですが、小学校の先生は一人でほぼ全教科を担当するので、どんな教科も苦手意識はなくしたほうがいいですよね。自分が好きじゃないことを、子供たちが好きになるよう教えるのは難しい。それに、体育は自分でできなくても教えられるんです。例えば逆上がり。できる人の姿をみて研究すれば指導に活かせるのです。反対にたとえ自分ができても、教えられない人もいます。大切なのは研究し理論を身につけること。少し気がラクになりましたか?私も体育が好きになるような授業づくりをしているので、体育嫌いを克服した先輩もたくさんいますよ。
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Point.2教材つくりが肝心!
子供たちの発展する力を育む教材をつくろう。
授業では小学校の各段階における「体つくり運動」の効果的な指導方法について、自ら実践することと、教材研究の2つの観点から学びます。この教科は「バランス」「体の移動」「用具の操作」「力試し」そして「基本的な動きの組み合わせ」という5項目を考慮しながら指導教材を組み立てます。マットや平均台、縄跳びなどを用い、学年や能力に合わせてメニューを考えますがこの時あまり複雑にしないように。シンプルな動きから子供たち自ら「どうしたら良い動きになるだろう」と考える余地を残すことが大事なのです。リクリエーションではないので「楽しく」ばかりに目がいってもダメ。「動きの質の高まり」を意識して、授業を展開することを学びます。
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Point.3達成感が
成長に!スモールステップで、着実に向上させる。
6年間学ぶ小学校では、子供たちの身体能力の幅は本当に大きいです。体育は特にその差が顕著なので、子供をしっかり観察する力が必要です。つまらなそうにしている子はいないか、つまずいている子はいないか。そんな時はマットの置き方を工夫してみる。補助に入る。教材に合わせるのではなく、子供たちに教材を合わせる。そして気がついたらこんなにできるようになっていたと、成長を実感させることが大事です。できるようになることで、体育が好きになる。体つくり運動は、多様な動きを習得するだけでなく、子供たちの心を健全に育むための教科でもあります。子供たちの健やかな成長を支える先生を目指して、一緒にがんばりましょう!