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授業ルポ

処理効率のよいアルゴリズムを設計できる力を身につける授業。コンピューターのプログラミングやシステム構造を学ぶ際に必要となるグラフ理論をはじめ、アルゴリズムを基礎から総合的に学んでいく。

“アルゴリズム”という言葉を聞いただけで、難しそうで、頭が痛くなってしまう…。そんな人もいるのではないだろうか? アルゴリズムとは、コンピューターで計算を行うときの処理手順のこと。同じ目的のために計算を行う場合でも、効率のよい処理手順で行うのと、効率の悪い手順で行うのとでは、全体的な処理の速度に大きな違いが出てしまう。膨大な計算を、より短い時間で行えるよう、効率のよいアルゴリズムを設計するための基礎的な考え方と技法を学ぶのがこの「アルゴリズム論」の目的である。
より具体的なイメージでいうと、よく雑誌などで目にする性格診断、-例えば「お弁当の好きなおかずは最後に食べる」という問いにYES、NOで答えていって、最後に「あなたはしっかり者です」といった結論に辿り着く-に用いられる“フローチャート”もアルゴリズムの学問範囲にある。名前だけ聞くと取っつきにくい難解な学問に思えるが、意外と身近なところでも目にしている学問なのだ。

守谷教授のアルゴリズム論は、教授ひとりに対して学生が10名ほどという少人数制。徐々に難易度が上がっていくこの授業では、教授が学生の理解度を把握しながら講義ができる、これぐらいの人数が適しているようだ。守谷教授も学生一人ひとりの顔と名前を覚えているので、1分とかからず出席を取り終え、講義が始まった。

この日の最初のテーマは、グラフ理論の中の「切断点と橋辺」。守谷教授は、プロジェクターに説明文を表示させると「まず、これをノートに写してください」と指示し、全員が書き写したことを確認して説明を始めた。
実は、守谷教授の講義は基本的に「1.プロジェクターの内容をノートに書き写す」、「2.それについての解説を行う」の繰り返しで展開される。

守谷教授曰く、「昔はプリントを配って講義をしていたのですが、学生たちはプリントをもらっただけで、理解した気分になってしまう。やはり、自分で書かないと理解は深まらないので、このスタイルで講義しています」とのこと。学生たちも、学問的な理解を助けるために、一字も漏らすことなく説明文を書き写していく。ちなみに、この自筆ノートは定期試験の際に会場に持ち込みができるのだという。