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授業ルポ

都市計画や地域計画を行う際、建物と周辺環境とのバランスなどを表現するために必要とされる“模型づくり”。この授業では、地図の見方・読み方などの知識、図面から模型を作製する技術などを、実習を通して学んでいく。また、この実習に先立って、昔の地形図と現在の地形図の比較検討を行い、世田谷キャンパス北の緑道が烏山川だったこと、周辺の水田が都市化により変化していったことなどを学んでいます。

地形模型ができたら、次は建築物の配置だ。
粕谷講師によると、今回の模型は1/2000の縮尺であるため、建築物は低層・中層・高層の3種類に簡略化している。建築物の高さは、低層が2階建ての建物として3mm、中層が5階建てとして9mm、高層が8階建てとして15mmに統一されている。地図上では、建物を表現する線の太さで高さの目安が示されているため、それぞれの建築物がどのくらいの高さなのかは、学生たちが自分で地図を確認していかなければならない。また、本学梅ヶ丘校舎10階スカイラウンジから各自の担当エリアを観察することも必要となる。

建築物を表現するために使われるのは、スタイロフォームという、住宅や高層ビルなどに使われる断熱材。学生たちは、電熱線カッターを使って、大きなスタイロフォームを切断し、カッターナイフでサイズを調整していく。こうした模型づくりを通して、地図の見方や道具の使い方を実践的に覚えていくのだ。

あとはひたすら、細かく切ったスタイロフォームを、地図上に配置していく。
3mm前後のサイズからから、大きくても15mm前後という小さなスタイロフォームは、息を吹きかけただけで飛んでいってしまう。ときには、しゃべり声や笑い声で飛んでいってしまうことも…。そんな小さなものを配置するのは、なかなかに神経を使う作業である。

「この建物の縮尺は、本当にこれで大丈夫?」
「縮尺が分からなくなったら、隣の班の模型と比べてごらん」
北川教授と粕谷講師は、各班を回りながら質問を受けたり、作業のアドバイスをしながら、進捗を確認していく。

学生たちの間からは、「細かくて、目が痛い!」といった声があがるものの、その声とは反対に表情はとても楽しそう。各班からも、時折笑い声が上がっていた。

今回の作業は、建築物の配置まで。この後、建築物の配置が終わったら、6つの班の模型を合わせて1つの模型とし、模型づくりは終了となる。粕谷講師は、模型が完成したら、今回の模型づくりで良かった点、反省すべき点などについて発表してもらおうと考えていると言う。

「模型づくりは、成果品が目的ではありますが、それ以上に大切なのはつくる過程です。今回の作業を踏まえ、模型をつくるうえで、その班に合った効率的な進め方、妥当な人数などを考えられるようになってくれればと思います」
また、学生たちはチーム単位で作業を進めていくため、チームワークも自然と高まっていくのだとか。これも模型づくりの大きな収穫だ。
建築や都市計画の分野では欠かすことのできない“模型”。この授業を受講した学生は、自分のアイデアを目に見える形で表現できる新しい表現手法を手に入れていくのだ。

<最終完成模型>