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ホーム > 授業ルポ > 都市ランドスケープ学系 > 水の流れの利用 -vol.2-
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授業ルポ

下水や排水、水力発電など、水の流れは人々の生活に欠かせない。この水の流れの利用法を力学的に考える「水理学」を学ぶことで、水の流れを利用した設計を行うために必要な基礎知識を習得する。

「言葉だけじゃ分かりづらいから、グラフを描いてもらいます。単位流量がq=1500cm2/sのとき、8cm≦h≦21cmと変化するときの、水深hと比エネルギーEの関係をグラフに表してください」
山坂教授から演習課題が出されると、学生たちがざわざわと騒がしくなる。そのざわめきの中、山坂教授は計算式を黒板に書くと、学生たちに、グラフの目盛りの取り方などを示していく。
「この式に与えられている数値を当てはめていけば、計算ができますよ」

学生たちは山坂教授のヒントを頼りに、関数電卓をたたく。関数電卓は、平方根や三角関数といった複雑な計算ができる、理系学生の必須アイテムだ。複雑な計算をこなすには、演算能力だけでなく、道具を使いこなすスキルも必要なのである。
「この計算ってどうしたらできるの?」「この記号には、この数字を入れればいいんだよね?」学生たちは2~3人で頭を寄せ合って、黒板の式と電卓とを見比べながら相談する。
「重力加速度は決まっているから、すぐに分かるね?」山坂教授は、学生たちの質問に答えながら、計算の仕方を説明していく。
「先生、四捨五入はするんですか?」講義室の端々から、質問の声があがる。学生たちは、こうして、自分で計算して、グラフ化していくことで、定理への理解を深めていくのだ。

水の流れを力学的に解析する水理学は、ポンプやダム、防波堤や用水路などの設計に使われており、快適な都市づくりには欠かせない学問。技術者にとって重要な知識であるため、技術系企業の入社試験や公務員試験においても出題されることが多いそう。
都市ランドスケープ学系には、技術系公務員や技術士、建設・建築系企業へ就職する学生が多い。山坂教授は、そうした学生たちに、より効率的で安全な“水の流れ”を設計する知識を学ぶとともに、入社試験や公務員試験にも対応できる基礎知識も身につけてほしいと言う。そのため、授業には必ず演習の時間を取り入れているのだとか。
「計算ができないと式の意味もわからないし、式を暗記しても、すぐに忘れてしまいます。計算に親しむことで、力学的な計算式が、実際の水の流れとどう関係しているのかを、より深く理解してほしいと思っています」