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授業ルポ

理工学部各学系で実施される「理工学基礎演習」は、各学系でどんなことを学んでいくのかを知る導入授業。今回は建築学系で実施された、竹を資材として活用するワークショップの模様をクローズアップする。

そして、竹を使ったスタードームの制作だ。寺内准教授が、その手順について説明する。
「1本の竹を長さ2300mmに切り出し、その竹を4つに分割してください。必要なのは全部で12本です。チームで役割分担して、協力して作りましょう!」
この工程の作業場所は、8号館地下の「ものづくり工房」。大きな空間に、様々な工具や機械が置かれている。学生たちはこの工房に移動すると、チームごとに竹を割り、材料作りを始めた。
自然の竹は、長さも太さもまばらで扱いづらい様子だったが、学生たちは悪戦苦闘しながらも、楽しそうに作業をしていた。

材料がそろったチームから、ドームを組み上げる作業に移る。工房内ではスペースが足りず、8号館の外で作業する学生たちも多く見られた。
まず、中心が星型になるように竹を組み合わせ、交点をロープで縛ってドーム状にする。しかし、割った竹が細すぎると曲げるときに折れてしまうし、逆に太すぎると曲がらない。
「あ! 折れたっ!」
「このドームの形、なんかおかしくない? 中心がずれてる?」
「やったーっ! きれいなドームになった」
折れてしまった竹を補強したり、ロープを結ぶ部分をずらしたり……、学生たちは、先生にアドバイスをもらいながら、試行錯誤している。

塩ビ板で製作したときは、どれも同じ長さであり、薄い素材なので簡単に曲げられたが、今回の竹は、長さや太さがまばらなので、慎重に作業しなければならない。これが自然の素材を使う難しさなのだろう。しかし、失敗しながらも何度もチャレンジする学生たちは、みんな生き生きした表情を浮かべていた。

「今回制作したスタードームを少しずつ大きくして、最終的には直径10メートルくらいのものを作れるようにしたいですね。また、茶室を作ったり、東京スカイツリーの模型を制作できればと考えています」
今後の活動について、そう話すのは指導に当たる南准教授。授業としてのスタードーム制作は今回で終わりだが、今後は1~4年生や大学院生から有志を募り、さらに大きなスタードームの制作にチャレンジしていきたいという。
大学に入り、初めて建築学を学ぶ学生たち。彼らは、こうしたワークショップでの経験を積み重ねることで、“ものづくり”の楽しさに目覚めていくのだ。
理工学基礎演習 vol.1はこちら
この講義の担当教員・・・寺内 義典、南 泰裕、原 英嗣、鈴木 香菜子