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授業ルポ

国士舘大学世田谷キャンパスに学生会館を建てよう――リアリティーを持たせた設計演習。建設地周辺の環境に対する配慮や構造、設備、材料、施工方法などこれまで学んできた設計の基礎を踏まえ、公共建築の設計に取り組む。総合的な見地からの建築設計の課題である。

可能性のある独自のデザインから設計された「国士舘大学世田谷キャンパス・学生会館」。それぞれの設計図に模型が添えられ、全員の作品が教室にずらりと並べられた。先生の評価を経た上で、学生たちがそれらを丁寧に見ていき、良くできていると思う魅力的な設計案に投票する。
その結果、上位6人がプレゼンテーションを行う、ということである。「この部分はどうなってるの?」「この角度から見ると……」など、それぞれの模型の前で学生たちは熱心にディスカッションをはじめた。
先生たちの評価と投票によって選ばれた上位6人の発表を聞くと、どれもコンセプトが明確で、さらにそれが具現化され、計画案に現れている。たとえば、
・ プライベートとパブリックな空間を優しく分離させる
・ 地域に根付いた街のシンボルであり、多目的に柔軟に対応できる
・ 人の行動に溶け込む、街に開かれた学生会館
・ 動と静の部分をはっきり分ける
・ 自転車への依存度が高い建築構造
などである。
(彼らの独創的アイデアの詰まったプレゼンテーションは、7月のオープンキャンパスでも披露された)

最後に南先生から、全員の提出物についての総評が行われた。「今回のようなリアリティーのある課題は、(学生たちにとっても)具体性を帯びていて、ためになり、面白い」「設計に関する技術的な部分は、少しずつ身につければ良いので、最初は見よう見まねでもいい。が、もっと空間の魅力を、ダイレクトに伝える図面を描く必要がある」とした上で、「アイデアが面白い人は、今度はそれを具現化するための、具体的な検証が必要になってくる」と述べた。そうして、学生たちの感性ある設計を称えながらも、図面を描くといった基本作業に、もっと注力する必要性を強調した。
活気ある明るい教室内に展示された「国士舘大学世田谷キャンパス・学生会館」。学生たちはそれぞれ自分たちの作品を誇らしく思うなど、大きな自信へと繋がる授業となった。