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授業ルポ

国士舘大学世田谷キャンパスに学生会館を建てよう――リアリティーを持たせた設計演習。建設地周辺の環境に対する配慮や構造、設備、材料、施工方法などこれまで学んできた設計の基礎を踏まえ、公共建築の設計に取り組む。総合的な見地からの建築設計の課題である。

「設計スタジオIII」の授業では、「国士舘大学世田谷キャンパス・学生会館」の架空設計計画が行われようとしていた。
学生たちは建設予定地を調査し、地域環境と使用目的にあった建造物をイメージし設計する。資料をまとめ、図面を引き、模型作成――といった一連の設計プロセスを経験することで、新たな発見や問題解決に取り組む意識を高める。と同時に、小スケール単位の空間から大空間、外部空間に至るまでの多様な空間を同時に考慮し、有機的に関連づけ設計するトレーニングにも結びつく内容になっている。

学生たちが取り組んでいるのは「国士舘大学世田谷キャンパス・学生会館」の設計である。
2008年に梅ヶ丘校舎が完成し、世田谷校舎とブリッジで結ばれ、一つのキャンパスとして国士舘大学世田谷キャンパスが生まれ変わった。これにより、学生や教職員が以前よりも多く利用するようになった背景がある。このことを利用した架空の設計計画として、現在実際にある空き地へ、地域住民の利用も考慮した多目的な「学生会館の設計」が想定された。

設計に着手するにあたり、まず学生たちが行ったのはキャンパス空間の現地調査。学生会館を建てる予定地を中心に、現存する学生寮や学生会館、校舎の利用状況、人の集まり方、移動の動線、光の当たり方、騒音などをあらゆる角度から調査。そして世田谷キャンパス、梅ヶ丘キャンパスという2つのキャンパス空間を比較・分析した後、学生それぞれが考える理想の学生会館の設計に着手する。
そして、個性的なアイデアの詰まった学生会館の図面と建築模型が一同に集まり、今回の架空設計の発表会を迎えている。