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建築学系

福祉のまちづくり-vol.6-

福祉のまちづくり-vol.6-

健康な人、視覚障害や聴覚障害をもつ人、車いすを利用する人など、さまざまな人が行き交う街。この授業では、福祉の視点から建築を学ぶことで、誰もが安心で安全に暮らせる、快適な“まちづくり”について考えていく。

車椅子で階段を上るにはどうする?

車椅子のグループは、ひとりで図書館を利用した後、大講堂前で友人と待ち合わせをし、1号館地下にある学生食堂でご飯を食べ、7号館2階で行われる講義を受けるという設定。世田谷キャンパスの図書館にはすでにバリアフリー対策がなされているが、学食に移動する際に問題発生。1号館にはエレベーターがないのだ。

「どうする?」「車椅子ごと運ぶの?」「おぶったほうが簡単じゃない?」
さまざまな相談がなされたが、結局、おぶったり、車椅子ごと運んで階段を下ることに……。さらに、地下に降りたからには、再び上らなければならず、「明日は絶対、筋肉痛だよね」という女子学生の悲鳴も聞かれた。車椅子を使う人、そしてそれを介助する人の大変さを身をもって体験したようだ。

視覚障害の人には、声のサポートが大切

視覚障害の体験用めがねは、学生がラップで加工したメガネを作成した(※)。設定は、奥さんとともに7号館の教室で講演を聞き、ハンバーガーショップでお茶をして、区役所前のバス停からバスに乗るというもの。

メガネをかけた本人は、ぼんやりと色が分かるぐらいで、人の判別もままならない状態。車椅子やベビーカーと違って体力的な大変さはないものの、奥さん役の学生が見えている状況を的確に伝え、上手にサポートしてあげなければ、道を歩くのも大変だ。
仲のいい女子学生を男子と間違えて「ひどーい」と言われる場面はあったものの、「標識の文字が小さくて見づらい」「明暗のハッキリわかるほうが安全だよね」といった、体験しなければ分からない改善点を意見交換するシーンが見られた。

※今回、学生が作成しためがねは、視野狭窄が再現されていない。寺内准教授から体験する学生に、本来のワークショップでは、きちんと再現することが重要であるとの説明があった。

改善点を模造紙にまとめる

体験を終えた学生たちは、教室に戻り、前回同様、模造紙に付せん紙と写真を貼り付けていく。今回は、大変だった場所のほかに改善点も考え、「●●●●なまち(大学)にしたい」という提案と、そのためにはどうすればいいかも書き込んでいく。

「エレベーターを作りましょう、段差をなくしましょうと提案することも大事なのですが、『かたちのバリアフリー』だけで解決することは理想論です。この実体験を通じて、車椅子の友人がいたら、最低でも2人いればおんぶできるし、4人いれば担いで上がることができることにも気づいてもらいたい。声をかけてあげる、手伝ってあげるということ、つまり『こころのバリアフリー』も大切なんです」と寺内准教授。この日は、模造紙が仕上がったグループから授業終了となった。

講義情報

この講義の担当は…
寺内 義典
この講義の関連情報
シラバス「福祉のまちづくり」(対象:理工学部2年 秋期)

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