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授業ルポ

近世文学・文化演習Iでは、江戸時代後期に書かれた上田秋成の『雨月物語』をテキストにして、ストーリーを丁寧に読み解いていくことを目的としている。

この授業は、学生による輪講形式を取り、『雨月物語』を読んでいくというもの。
雨月物語とは、上田秋成が書いた九篇から成る短編怪異小説集である。安永5年(1776年)に刊行され、江戸時代後期に流行した読本(よみほん)といわれる怪談小説の代表作に上げられる。
今回の授業では、その中の一篇である「青頭巾」を読み解いていく。青頭巾の読解授業は今回で2回目となる。物語は中盤にさしかかるところから始まる。今回の授業で扱われた内容のおおよそのあらすじは、「旅の途中の快庵禅師という高僧が、下野国富田を訪れた時のこと。稚児との快楽に溺れ、迷い鬼と化した僧侶と間違われてしまう」というもの。

まず、学生の作品解説に入る前に、村田教授から、青頭巾に関する講義を受ける。
「小説というのはフィクションの世界です。読者はリアルな手触りがないと小説の世界には入りづらい。そこで小説では独自の世界観を作り上げるために、主に3つの要素を組み込んで構成されていきます」と、小説の世界観を構築していく3要素を説明していく。
1、時間(現在、過去、未来)
2、場所(舞台)
3、人間(登場人物)
これらの3要素が絡み合うことで、独自の世界観を作り出すことができるという。では、「青頭巾」ではこれらの要素がどう描かれているのか?