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授業ルポ

日本文学・文化専攻

中古文学・文化演習I -vol.2-

中古文学・文化演習I -vol.2-

日本の古典文学の代表的作品「源氏物語」。この授業は、「源氏物語」を底本から読み解くための訓練のためにある。卒業研究に向けたゼミである。10名の学生が鷲山教授を囲み、教授の軽快でざっくばらんな問答で授業が進んでいく。



鷲山教授は、これらのこと(源氏物語が生まれた当時の文が、漢文から和文になる過程においてさまざまな問題を含んでいること。詳しくはこちら)を踏まえて、典型的な和文である「源氏物語」を読む必要があると言っているのだと思った。

教授の望むのは学生一人ひとりが「底本」(変体仮名で書かれたテキストそのもの)を読み解いて自分なりの解釈を引き出すことだろう。たとえば「底本」には、句読点がない。自分でつけなくてはならない。そのつけ方によっては解釈が変わってくるのだ。さらにいくつかの「底本」を比較することによっては、新しい解釈が生まれるかもしれない。

授業は「底本」を読み、視点や仮名遣いの問題をも取り上げながら進んでいく。学生たちは、熱心である。折しも今年は、紫式部が「源氏物語」を完成させて1000年の節目に当たる。加えて7月21日には、70年間行方が分からなかった写本の一つが、発見されたという大きなニュースが伝えられた。「源氏物語」に関心を持つ多くの人たちの熱が高まるように、鷲山教授の授業もますます熱気を帯びてゆくことだろう。