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アジア探求コース

日本の生活文化史 -vol.2-

日本の生活文化史 -vol.2-

古代から近現代までの日本の歴史に沿って、それぞれの時代にどんな社会があり、人々がどのように生活してきたかについて学ぶ授業。人々の生活や文化という角度から見た日本の歴史を解説する。

クニの成立

弥生時代は戦争の時代である。それを裏付けるものとして、原田教授は中国の史書「魏志倭人伝」を挙げた。これらの古い中国史書には「倭国、大いに乱れて百余国を成す」と記されているのだ。
「倭国、つまり日本は大いに乱れて戦争し、小さなクニが百余国に分かれて戦ったと書かれているんです。これは、弥生時代が戦争の時代であったことを示しています。そして、戦争を通じて階級、つまり支配する者とされる者が生み出されてきました。これがクニの成立です。日本各地に小さなクニが成立し、それが小さな連合国家をつくり、最終的にひとつのクニになっていきます」
弥生時代は、稲作・鉄という素晴らしいものを手に入れた結果として、戦争が始まり、国家が成立した時代なのだ。

邪馬台国の場所が重要視される理由

原田教授は魏志倭人伝に記されている卑弥呼のことを説明すると、現在も九州説と畿内説で議論されている邪馬台国に言及した。近年は奈良県の箸墓古墳が卑弥呼の墓であると言われており、畿内説が有力となっているという。この邪馬台国が九州にあったか、畿内にあったかで、日本の国家形成の時期が変わってくるというのだ。
「邪馬台国は、大和朝廷の前身だと考えられているのですが、もし邪馬台国が九州にあったとしたら、そこから大和に進出するまで時間がかかり、国家形成が遅れてしまうのです。しかし、畿内にあれば、邪馬台国が栄えていたのは大和朝廷が成立する直前であり、早い時期から国家が形成されていたと考えられます」
邪馬台国の場所は、日本の統一国家がいつ始まったかという日本の歴史の進展問題を決定づける事柄であるため、どちらに存在したかというのは重要な問題であるのだ。

大切なのは、歴史を理解すること

私たちが高校までに学んできた歴史は、政治史や経済史といった制度史を中心とした歴史である。しかし、この「日本の生活文化史」は、庶民がどう生きてきたかについて学ぶ授業だ。そのため、実際の歴史を学ぶ前に、3コマほど使って「人間とは、日本人とは何か?」「歴史とは何か?」「文化、生活とは何か?」といった概要を、生命論、宇宙論などを織り交ぜながら説明するのだと原田教授は話す。
「歴史を学ぶということは暗記することではありません。歴史を学ぶ上でいちばん大切なのは、流れを理解することです。この授業で、私たちが暮らしている日本社会というものが、どういう歴史の流れのもとに作り出されてきたのかを理解してほしいと考えています」



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