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交流アジアコース

現代韓国政治 vol.2

現代韓国政治 vol.2

韓国政府が樹立した1948年から現在に至るまでの政治を学んでいく授業。申教授が作成するレジュメを軸に、樹立後、韓国の政治がどう変化していったかを解説する。

軍事政権から、民主主義への流れを知る

30分近くのビデオ鑑賞を終えると、講義がスタートする。
今回の内容は、1979年の朴正煕(パクチョンヒ)大統領暗殺から、全斗煥の台頭、そして光州蜂起と言われる光州で起きた民主化運動と、その首謀者として軍事裁判にかけられた金大中(キムデジュン)を助けようとする諸外国の攻防までの流れについて。この時代は、韓国が軍事政権から民主主義へと移行していった激変期にあたる。
まず、申教授はホワイトボードに地図を描きながら、朴正煕や全斗煥といった人物がどんな土地で生まれ育ったのか、どんな人物だったのかを説明した。
「現在の朴正煕氏の評価は、真っ二つに分かれています。ひとつは、彼は親日家であり、満州では日本軍として中国軍や韓国独立軍の鎮圧に参加、そのうえ軍事政権のもとで、市民の人権や自由を奪った独裁者である、というもの。もうひとつは、たとえ親日家であり、軍事独裁政権で市民を苦しめた人物だとしても、1960年代から1970年代にかけてめざましい韓国経済を発展させたことを評価すべきだ、というものです」
授業では、歴史上の人物としてだけではなく、現在その人物がどう評価されているのかまでを説明していく。また、解説に、日本やアメリカ、ヨーロッパなどの政治・歴史を引用しながら、めまぐるしい展開で授業は進んでいった。

歴史だけでなく、日本や韓国の現状も学ぶ

そのあと、民主化運動の首謀者として逮捕された金大中についての説明までが終わると、申教授は韓国中央日報と日本経済新聞の切り抜きを学生たちに見せた。この授業では毎回、現在の日本や韓国の状態を適切に示した記事を紹介しているのである。
「先日の日本経済新聞で、『現在の鳩山政権は、韓国の盧武鉉(ノムヒョン)政権と非常に似ている』という記事が掲載されました。年代別に表でまとめられたもので、たしかに似ているという事実が分かるものでしたね。その翌日、韓国中央日報でも日本経済新聞の記事を軸に、同じ内容が掲載されていたんです」
記事の内容を解説すると、日本や韓国、そして世界の現在の情勢について説明が加えられ、授業は終了した。

韓国のことをもっと深く知ってほしい

この授業について、申教授はこう話す。
「私は韓国人ですが、この授業で韓国政治の自慢をするわけではありません。今回の授業で説明した光州の民主化運動で多くの血が流れたことなどは、自国民としてはとても恥ずかしいことです。しかし、これらの出来事が韓国の民主化に大きく貢献しているのです。民主化運動があったからこそ、韓国は軍事独裁政権から、民主主義国家へと移行し、直接選挙で大統領を選べるようになった。こうした歴史を含め、学生たちには韓国のことをしっかりと見てもらいたいですね。韓国の歴史の良いところも悪いところもしっかり学べることこそ、21世紀アジア学部で学ぶ意義があると確信しています」

講義情報

この講義の担当は…
申 景浩
この講義の関連情報
シラバス「現代韓国政治」(対象:21世紀アジア2・3・4年 秋期)

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