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概要

国士舘史研究年報第9号

国士舘史研究年報2017 楓?96あったと指摘されるが、それら各種学校(私塾)の大半も、「近代学校が整備された一九一〇年代頃までにその施設・機能を終焉させたものと思われる」(神辺靖光「幕末維新期における漢学塾―漢学者の教育活動―」生馬寛信編『幕末維新期漢学塾の研究』渓水社、二〇〇三年、三二頁)と言われる。その動向は、註(4)に挙げた『日本教育史資料』に掲載された全国の私塾・寺子屋の閉鎖状況をみても容易にうかがうことができよう。(26)例えば、一八八六(明治一九)年に創立されたキリスト教系の東北学院は、一九〇四年には専門学校として認可されている。また註(13)で触れた二松学舎は長らく各種学校の位置にあったが、一九二八年には専門学校令にもとづく正規の学校に改組された。いずれも、私塾(各種学校)から専門学校へと改組された事例である。(27)橋本美保「大正新教育・再訪」(橋本美保・田中智志編『大正新教育の思想―生命の躍動―』東信堂、二〇一五年)一三頁。(28)その動向を象徴するものとして、一九二一(大正一〇)年八月に東京高等師範学校の講堂で行われた「八大教育主張」の講演会がしばしば取り上げられる。小原國芳ほか『八大教育主張』(玉川大学出版部、一九七六年、復刻版)、および註(27)に所収の各論文などを参照。(29)引用文は「宣言 活学を講ず」からではなく、それと同趣旨の記述がよりまとまった形で記載される「国士館設立趣旨」(一九一八年四月)からとした。なお引用は、『国士舘百年史 史料編上』(学校法人国士舘、二〇一五年)八七頁より。(30)同前。(31)「宣言 活学を講ず」(『大民』第二巻第一一号、一九一七年一一月)。前掲『国士舘百年史 史料編上』、八四頁所収。(32)「新館に移りて」(『大民』第五巻第一号、一九一九年一〇月)。前掲『国士舘百年史 史料編上』、一四一頁所収。(33)『中学世界』二三巻七号(一九二〇年七月)、『東京朝日新聞』朝刊(一九二一年四月一七日)。前掲『国士舘百年史 史料編上』、一八七~一九〇頁所収。(34)「是れ活学の大道場」(『大民』第五巻第一号、一九一九年一〇月)。前掲『国士舘百年史 史料編上』、九六頁所収。