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概要

国士舘史研究年報第9号

国士舘史研究年報2017 楓?70(73)化粧軒:下から見上げた場合、垂木や野地板(屋根を葺く下地板)などが目に見えるようになっている軒。(74)流れ:屋根の水はけのために傾斜面を作ること。(75)木小舞:垂木上に渡した桟。(76)化粧垂木:軒下や室内から見えるような所に現われている垂木の総称。(77)出隅:二つの面が出会って出来る稜線。外側の角のこと。(78)井桁:「井」の字形のものの総称。(79)疎ら割:垂木や格子の骨組となる部材などを粗く割り付けること。(80)二重裏甲:裏甲が二重になっていること。裏甲は茅負(垂木の端部に載る横木)の上に載る化粧の幅広の厚板。(81)野地板:屋根葺き材の下地板。(82)流れ方向:屋根の傾斜のついている先の方向。(83)見え掛り:目にみえる部分および見える側をいう。(84)隅木:屋根の最頂部の水平な棟(大棟)から四隅の軒先に向かって斜めに流れる隅棟(屋根面が互いに接した部分にできる、隅に向かって傾斜した棟)を支えている一種の棟木。(85)引渡し:反りや起むくりのある屋根などで、頂上部の棟から軒先までを直線で結んだ時の傾斜のこと。(86)大屋根:建物の主要部分をおおう大きな屋根。(87)縋る破風:本屋根の軒先からさらに付け出された片流れの破風。神社・仏閣などの屋根で、礼拝のため設けられた正面に張り出した部分(向拝)の側面に多く見られる。「縋る」は「しがみつく」の意味。破風は部材の先端部を隠すために取り付ける板(破風板)や部位を指す。(88)野垂木:見えない部分にある垂木。(89)狐格子:上部は二方に、下部は四方に傾斜する屋根をもつ入母屋造りの妻(屋根の最頂部である棟と直角になる両側面)をふさぐ格子。寺院などに多い。(90)懸魚:建物の妻側(屋根の最頂部である棟と直角になる両側面)において、棟木や桁の先端を隠すための取り付ける装飾用の板。(91)破風:部材の先端部を隠すために取り付ける板(破風板)や部位を指す。(92)前包:入母屋造りの場合、妻をふさぐ狐格子の下端と屋根とが接する部分にある水平材。(93)板子格子:町屋の二階に見られる格子の一種。幅