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概要

国士舘史研究年報第9号

建築調査からみえる国士舘大講堂の建築的特性69(58)小屋組:屋根を支える骨組のことで、屋根自身の重さや風圧、雪の重みなどを柱や壁に伝える役割を果たす。(59)対束:建物の屋根を支える小屋組の一種である洋小屋組(水平材・垂直材・斜材を三角形に組み合わせて作る)の最も下の梁において左右対称に対立するように設けられた束(短い垂直材)。二重梁(上下二重に架け渡した二番目の梁)を受けるためのもの。(60)方杖:洋小屋組において、トラス(三角形状の骨組)に用いられる短い斜めの部材。(61)クイーンポストトラス:屋根を山形とし、トラス(三角形状の骨組)の組み方において、左右一対で使用される対束(短い垂直材)をもつもの。(62)洋小屋組:建物の屋根を支える骨組である小屋組の一種。水平材・垂直材・斜材を三角形に組み合わせて作る。(63)母屋:母屋桁の略。屋根を支える骨組において、屋根の最頂部の棟、あるいは軒下で垂木を受ける軒桁に平行して垂木または裏板(屋根裏の板)を支える部材。(64)和小屋組:日本古来の屋根小屋組。小屋組は建物の屋根を支える骨組のこと。桁の上に小屋梁を架け渡し、これに束を立てて組む。洋小屋に比べて斜材がほとんどないため水平力に弱く、また大きな梁を作るには不適当だが、構法が簡単であり丸太のように多少の不整形の材も使用できるので経済的である。( 65 )桔木:梃子の原理を利用して、長く突き出ている軒先を支えるための部材。(66)登り梁:木造の建物の屋根を支える骨組において、傾斜して架けられた梁。(67)二重梁:小屋梁と棟との間にある梁。(68)鼻母屋:母屋のうち最も軒に近い位置にあるもの。母屋は屋根を支える骨組において、棟あるいは軒桁に平行して垂木または裏板(屋根裏の板)を支える部材。(69)キャンティレバー:一端が固定支持され、他の端が自由な梁。(70)トラス:部材が三角形を単位とした構造骨組の一種。(71)転び留め:母屋が転ばないように留めておく材。(72)茅負:垂木の端部に載る横木。軒先の曲線を調節するのに重要な役割を果たしている。