ブックタイトル国士舘史研究年報第9号

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概要

国士舘史研究年報第9号

緒方 竹虎133はじめに「国士舘大講堂」(国登録有形文化財)には、三名の人物の写真が掲げられている。一人は国士舘の創立者である柴田德次郎であり、他の二人は国士舘を支援した野田卯太郎と緒方竹虎である。野田は国士舘の草創期を、緒方は第二次大戦後における国士舘の再建を支えた中心人物であった。野田については、熊本好宏「国士舘を支えた人々 野田卯太郎(大塊)」(『国士舘史研究年報 楓?』第二号、二〇一〇年三月)において取り上げたので、ここでは戦災によって校舎のほとんどを失った国士舘の再建に大きな支援を与えた緒方を取り上げてみたい。緒方は、朝日新聞社の記者・主筆を経て政治家となり、一九五五年一一月に自由民主党結党を成し遂げた後、次期の自民党総裁・首相と目されながら急死した人物として知られている。緒方の生涯をたどるための最も国士舘を支えた人々菊池 義輝緒方 竹虎1953 年 緒方竹虎(国士舘史資料室所蔵)