活動概要

イラクを中心にユーラシア文化を研究・調査

イラクを中心とするユーラシアの古代文化を解明する目的で1976年に設立。イラク各地の調査を通じて研究成果を上げてきました。1990年以降、「湾岸戦争」「イラク戦争」と報じられる一連の地域紛争のため現地での調査活動は中断していますが、ヨルダン政府の協力を得てユネスコによるイラクの文化遺産環境の復興に貢献しています。さらには、シリア、イラン、サウジアラビア、レバノンでのフィールドワーク、学際的な共同研究や国際交流など、多岐にわたる活動もつづけており、その内容は、研究所紀要『ラーフィダーン』をはじめ多くの出版物やウェブサイトを通じて公表に努め、海外の学界でも高く評価されています。

沿革

研究所設立以前
● 1969年5月~10月
藤井秀夫教授が中央アジア、西アジア、東地中海沿岸史跡踏査中、イラクのカルバラ近郊でアッタール洞窟を遺跡であると判断
● 1970年12月
イラク政府より日本政府宛、藤井教授にアッタール発掘調査の依頼
● 1971年3月~10月
イラク、アッタール第1次調査
● 1972年10月~1973年6月
イラク、アッタール第2次調査
● 1973年9月~1974年3月
イラク、アッタール第3次調査
(洞窟およびタール・ジャマル遺跡の調査)
● 1974年10月
イラク考古総局アブドゥル・ハーディ・アル・フォアディ博士招聘
● 1975年8月~1976年3月
イラク、アッタール第4次発掘調査
(洞窟およびタール・ジャマル遺跡の調査)
研究所設立以降
● 1976年3月
国士舘大学に附置研究所として「イラク古代文化研究所」設置
初代所長・藤井秀夫
● 1976年5月
イラク考古総局タールック・マドルーム博士招聘
● 1976年12月
Al-Tar I, Excavations in Iraq. 1971~1974刊行
● 1977年6月
イラク考古総局長官のムアイヤッド・ダメルジ博士招聘
● 1977年9月
イラク、アッタール出土品に関する講演展示会開催
● 1977年9月~12月
イラク、アッタール第5次調査
● 1977年9月~1980年3月
イラク、ハムリン・ディヤラ調査(テル・グッバ、テル・ソンゴル、テル・ハメディヤート等の発掘調査)
● 1979年4月
三笠宮殿下並びに同妃殿下、アッタール洞窟及びハムリンの調査地をご視察
● 1980年3月
「ラーフィダーン」創刊
現在第26巻まで刊行
● 1980年12月
アッタール出土染織皮革遺物シンポジウム開催
● 1981年3月
イラク・テル・グッバ第VII層遺構模型完成
● 1981年5月
同上模型の説明展示会
● 1981年5月~12月
イラク、ハディーサ第1次調査(テル・アブ・ソールの発掘調査)
● 1982年5月~7月
イラク、ハディーサ第2次調査(ライヤーシュ遺跡の踏査、測量)
● 1982年10月~1984年1月
イラク、ハディーサ第3次調査(オウシーア遺跡の発掘調査)
● 1983年8月~9月
イラク考古庁のムニエル博士招聘
● 1983年10月~1984年8月
イラク、エスキ・モースル地域第1次調査(テル・ムシャリファ、テル・フィスナ、テル・デル・ハル、テル・ジガーンの発掘調査)
● 1983年11月~12月
イラク考古庁長官ダメルジ博士招聘
● 1984年9月~12月
イラク、アッタール第6次調査
● 1984年10月~1985年3月
イラク、エスキ・モースル地域第2次調査(テル・ムシャリファ、テル・フィスナ、テル・ジガーンの発掘調査)
● 1985年5月~7月
イラク、エスキ・モースル地域第3次調査(テル・ジガーンの発掘調査)
● 1985年9月~1986年3月
イラク、エスキ・モースル地域第4次調査(テル・スウェイジ、テル・ジェサリーの発掘調査、カッスル・バナートの試掘)
● 1986年2月
研究所設立10年講演会開催
● 1986年9月~12月
イラク、西南沙漠第1次調査(アイン・シャーイア遺跡、ドゥカキン洞窟の発掘調査)
● 1987年10月
「メソポタミア建築序説-門と扉の建築術-」刊行
● 1987年11月~1988年2月
イラク、西南沙漠第2次調査(アイン・シャーイア遺跡、ドゥカキン洞窟の発掘調査)
● 1988年7月
レバノン、ベイルートの遺跡調査
● 1988年11月~1989年2月
イラク、西南沙漠遺跡第3次調査
● 1988年12月~3月
イラク、キシュ第1次調査
● 1989年10月~11月
西独ミュンヘン大学のB.ルーダ教授、K.カールステン博士、P.スパノス博士招聘
● 1990年6月
イラク北東部アダイム遺跡群発掘の事前調査
● 1990年8月
(イラクのクウェート侵攻)
● 1990年10月
ローマ大学オリエント学科のF.I.ストライカ博士招聘
● 1991年1月~3月
(湾岸戦争)
● 1992年~2001年
毎年イラクの現地視察を行い、現地研究者と交流を持つ
● 1992年9月
シカゴ大学のマックガイアー・ギブソン教授招聘
● 1992年9月
ダマスカス大学のスルタン・ムヘッセン教授の公開講演会開催
● 1993年5月
大英博物館のJ.E.カーティス博士の講演会開催
● 1993年10月
トリノ大学のA.インヴェルニッツィ教授招聘
● 1995年
イラクのキシュ遺跡に国士舘ハウス完成
● 1995年~
イラン、チョガ・ザンビール保存修復協力開始
● 1996年5月
イラク文化遺産庁長官のムアイヤッド・ダメルジ博士招聘
● 1997年1月~2004年9月
日本西アジア考古学会事務局を研究所内に置く
● 1997年4月
初代所長、藤井秀夫教授の退職に伴い大沼克彦教授が二代目の所長に就任
● 1997年10月~12月
テル・タバーン第1次調査
● 1998年9月~11月
テル・タバーン第2次調査
● 1998年9月~10月
レバノン、アッカール東部分布調査
● 1999年9月~11月
テル・タバーン第3次調査
● 1999年9月~12月
レバノン、ティール分布調査
● 2000年5月
イラク文化遺産庁長官のラビ・アル・カイシー博士招聘
● 2000年8月~10月
レバノン、ティール分布調査
● 2000年11月
キシュ第2次調査
● 2001年9月
キシュ第3次調査
● 2002年1月~3月
サウジアラビアの調査に協力
● 2003年3月~5月
(イラク戦争)
● 2003年4月
三代目所長に松本健教授が就任
● 2003年7月~
イラク戦争後の文化財調査復興支援に協力
● 2004年3月
西独ミュンヘン大学のマイケル・ローフ博士招聘
● 2004年4月
イラク博物館館長のドニー・ジョージ博士と保存部長のブツァイナM.アブドラ・フッサイム博士招聘
● 2004年9月
イラクの文化遺産復興のため、ヨルダンにおける第三国研修に協力
● 2005年~
国士舘大学文化遺産研究プロジェクト開始
● 2005年~
セム系部族社会の形成:ユーフラテス河中流域ビシュリ山系の総合研究開始
● 2005年8月~10月
イラクの文化遺産復興のため、ヨルダンにおける第三国研修に協力
● 2006年3月
世田谷キャンパスに展示室および保存修復関係の実験室を建設、完成(3月)
● 2006年3月
イラク考古遺産庁長官のドニー・ジョージ博士と調査局長のサラー・サルマン博士招聘
● 2008年7月~11月
展示室にて「Textile of Mesopotamia メソポタミア文明知られざる織物の世界」展開催
● 2009年1月~5月
展示室にて「Catastrophe!~イラク文化遺産の破壊と略奪~」展開催
● 2009年4月
四代目所長に岡田保良教授が就任
● 2009年12月
イラク国立博物館館長のアミーラ・エダーン・アル=ダハブさんが来校し、朝倉正昭学長を表敬訪問
● 2010年3月~7月
「遺跡の生き物たちとその環境」展開催
● 2010年9月~12月
「コインと文字瓦?たち」展開催
● 2011年2月
イラク共和国駐日大使が朝倉学長を表敬訪問
● 2011年5月~7月
「列柱導路の保存と修復」展開催
● 2011年6月
「東日本大震災調査報告」展開催
● 2011年9月~12月
企画展「東日本大震災 文化遺産の被災調査と救護活動」開催
● 2012年3月~7月
企画展「ヨルダン ウム・カイスの発掘調査報告2011 ~ガダラ人の日常生活(1)~」展開催
● 2012年9月~12月
企画展「ヨルダン ウム・カイスの発掘調査報告2011 ~ガダラ人の日常生活(2)~」展開催
● 2013年4月~7月
企画展「ヨルダン ウム・カイスの発掘調査報告2012 ―ウム・カイスのモザイク―」展開催
● 2013年9月~12月
企画展「ヨルダンのモザイク ~古代の教会堂を飾るモザイクたち~」展開催
● 2014年5月~7月
企画展「ヨルダン ローマ時代の神殿建築」展開催
● 2014年7月~8月
イラク人カメラマンによる写真展「イラク24時」開催
● 2014年10月~12月
企画展「ヨルダン ウム・カイス遺跡の円形劇場 ―円形劇場の修復に向けて―」展開催
● 2015年5月~7月
企画展「イラク西南沙漠(シリア沙漠)タール・ジャマル遺跡の旧石器資料展」
● 2015年9月~12月
企画展「危機迫る中東の文化遺産 ―イラク編―」
● 2016年4月~7月
企画展「危機迫る中東の文化遺産 ―シリア編―」
● 2016年4月20日
公開講演会+討論会「ヨルダンの文化遺産の現状を聞く-ヨルダン考古庁の文化遺産調査研究員を迎えて-」
● 2016年9月~12月
企画展「イラク西南沙漠アッタール洞窟出土の古代織物展」
  • 他に展示会、講演会等を多数主催、共催、協力で開催している。
  • 上記の事業経費には下記の団体の補助金、協力を得て行われたものもある。
    また、下記の団体が主体となり研究所が協力する形の事業も含まれている。
    朝日新聞社、石橋財団、岡墨光堂、川島文化事業団、国際協力機構(JICA、旧海外技術協力事業団OTCAも含む)、国際交流基金、国際日本文化研究センター、国連教育科学文化機関(UNESCO)、古代オリエント博物館、古代学研究所、東京国立文化財研究所、中近東文化センター、東レ科学振興会、東レ株式会社繊維研究所、日産化学工業(研究所)、日本学術振興会、日本考古学協会、日本私学振興財団、日本書道教育学会、日本西アジア考古学会、文化女子大学、三菱財団、文部科学省(旧文部省)。他多数の現地法人、関係大学、機関、等。
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