国士舘要覧 2018
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6 国士舘要覧2018校長挨拶国士舘高等学校・中学校 校長福田 三郎ふくだ・さぶろう1951年岩手県生まれ1974年多摩美術大学絵画科油画専攻卒業1976年国士舘高等学校(全日制)・中学校の常勤講師として入職。1977年教諭、2001年教頭、2004年副校長1985年同校振興対策室委員(1990年3月まで)、1995年生徒指導主任(2001年3月まで)、2001年入試委員長(2016年3月まで)を務める2016年4月国士舘高等学校・中学校校長に就任2017年東京都高等学校体育連盟空手道専門部長2017年東京学生・生徒補導協会会長1973年から芸術集団エコール・ド・エヌ会員1985年には芸術グラフ賞を受賞。そのほか、グループ展(東京・名古屋・パリなど)に出品 本学園は創立101年目を迎えましたが、近年では教育のあり方も変化し、グローバル人材やICT、少子化や2020年問題(大学入学共通テスト等)が目の前に迫っています。 また、人格形成の基礎は中等教育の最終年齢である18歳までに98%が決まるといわれています。中学・高校時代は、成功や失敗だけではなく、挑戦した貴重な経験を活かし、大きく成長する絶好の機会です。学校生活の中で何事にも心を開いて経験を積み重ねることで、人の接し方や礼儀作法を学び、心身を鍛練させ、すべての中学・高校生がさらに成長することを願っています。 国士舘は「読書・体験・反省」の三綱領を実践し「思索」することで「誠意・勤労・見識・気魄」の四徳目を涵養することを教育理念に掲げています。三綱領は今でいう「PDCAサイクル(Plan・Do・Check・Action)」です。創立者たちは、創立時すでにこの法則を取り入れて教育活動を展開していたのです。 これをさらに実践すべく、2015(平成27)年度から新たに学校改革を行っています。本校の教育方針である文武両道の強みを活かして、倫理観・道徳観・善悪や美醜といった生徒の感性を深化させ、一層の学力向上を目指し「分かったつもり」を「できる」に変える学習システム「K-Improve」の導入に加え、朝学習も取り入れ、放課後や部活動終了後の午後8時30分まで利用できる自学自習教室を整備し、質問に対応するチューターも配置しています。 高等学校では「K-Improve」での学習を効果的に定着させるため、学習教材のスタディアプリを導入して、生徒の得意・不得意を分析して課題学習を行い、学習成果を判定する実力試験を年に4、5回行っています。 中学校では多彩な体験カリキュラムや心の成長を育むために「エコグラム」を取り入れるとともに英語に親しむため、中学校全学年で週10時間の授業カリキュラムを設定し、週2回放課後に「英語村」を開き、コミュニケーション環境を提供するなど、基礎学力とグローバル教育の向上を図っています。 実績を着実に積み重ねながら、生徒の成長を願ってさらに学習環境の整備を進め、教育活動にまい進する所存です。

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