国士舘要覧 2018
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4 国士舘要覧2018学長挨拶国士舘大学 学長佐藤 圭一さとう・けいいち1955年青森県生まれ1984年国士舘大学大学院政治学研究科政治学専攻博士課程修了、2006年政治学博士(国士舘大学)1984年本学に入職。2002年政経学部二部教授、2003年政経学部教授、2012年大学院政治学研究科長同学部政治学科主任を2期(2002年から2003年、2006年から2008年)、同学部教務主任を3期(2003年から2004年、2004年から2005年、2007年から2010年)務める2015年12月国士舘大学学長に就任2009年から宗教法学会理事、2014年から比較憲法学会理事専門はアメリカ政治史「国士舘創立101年目」の新たなスタートが切られた2018(平成30)年。日本の大学(特に私立大学)は過去に類例を見ない“厳冬期”を迎えることになりました。①18歳人口の継続的減少②入学定員超過率の厳格化③東京23区における私立大学の定員抑制など。大学の財政基盤を揺るがしかねない多くの課題が我々の面前に山積されています。大学を取り巻く環境は「保護」から「淘汰」へと転換したのです。 そもそも私立大学の存在意義は、国民の負託に応えることを目的として、「建学の精神」を体現する有為な人材を輩出するとともに、知的生産活動を通じた社会貢献にあります。情報開示が進み、誰もが等しく教育研究に関わる情報の入手が可能となった今日、国士舘大学がいかなる人材を養成し、いかなる社会貢献を果たしているかについての関心がこれまで以上に高まっています。 本学では教学・法人が一体となり、教育の質保証と情報公開に努めております。①アセスメント・テスト等による学修成果の可視化②アクティブラーニング等により主体的学習を促す教育課程の編成③多くの自治体との連携協定による防災教育や健康増進プログラムの提供、活力ある街づくりへの参画などに例証される地域連携の強化など、全学的な体制の下で多様な施策が実行に移されております。 加えて、国士舘大学だからこそ求められるものは、他大学の追随を許さない特色あるオンリーワンの大学になることです。幸いにも国士舘には、創立者・柴田德次郎先生や諸先輩方が築き、一世紀にわたって脈々と息づく、大切な「建学の精神」があります。「誠意・勤労・見識・気魄」の四徳目を体現し、「国を思い、世のため、人のために尽くせる人材」、すなわち公徳心溢れる国士を養成するということです。これらは正しく国士舘が唯一無二の大学となるための貴重な資産です。 国士舘大学はこれまで培ってきた伝統に一層の輝きを添え、次の100年の更なる発展に向け、“子どもたちを入学させたい大学、学生を採用したい大学”との評価を受け続けるために努めて参る所存です。

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