国士舘要覧 2017
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24 国士舘要覧2017研究国士舘大学は水準の高い研究機関を有しており、専門分野をより深く多角的に研究しています。産官学の連携を重視し、研究交流の場を提供しています。町田多摩世田谷イラクを中心とするユーラシアの古代文化を解明する目的で1976年に創設。イラク各地の調査を通じて研究成果を挙げてきました。1990年以降、「湾岸戦争」「イラク戦争」と報じられる一連の地域紛争のため現地での調査活動は中断していますが、ヨルダン政府の協力を得てユネスコによるイラクの文化遺産環境の復興に貢献しています。ヨルダンのほか、シリア、イラン、キルギスタンでのフィールドワーク、学際的な共同研究や国際交流、さらに大学院教育など、多岐にわたる活動も続けており、これらの成果は、研究所紀要『ラーフィダーン』をはじめ多くの出版物やウェブサイトを通じて発信され、海外の学界でも高い評価を得ています。未曾有の災害となった2011年3月11日の東日本大震災では、発生直後より本学教職員や学生ボランティアが医療あるいは復興支援など幅広い支援活動を行い、国士舘大学の災害支援機関としての社会的認知度を高めました。2012年に設置された当研究所は国内外における防災・救急救助に関する総合的研究や支援活動をはじめ、防災リーダーの育成や地域と連携した防災活動などを行っています。近い将来、首都直下型地震も危惧され、防災への意識が高まりつつある中、災害拠点大学の機能をもつ本学の研究所として新しいコンセプトのもと、システムの充実に取り組んでいきます。日本の伝統文化として今日に継承される武道の研究を通じ、文武不岐の人間学の実践・普及を目的として1978年に設置されました。真の日本人たる「国士」の養成機関として、建学の精神を重んじた研究機関です。日本文化の研究と継承、21世紀における武道の研究、講演会や研究会などの開催、『武徳紀要』『国士研究会』などの出版物の発行を主な活動としています。また、諸外国との交流や国内外における武道の指導を積極的に行い、世界平和に貢献し得る人材の育成方法を探究しています。イラクを中心にユーラシア文化を研究・調査災害・救急教育、研究を通じて地域の防災の取り組みを支援武道の研究を通じて人間学を実践・普及イラク古代文化研究所防災・救急救助総合研究所武道・徳育研究所

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