国士舘大学全学に係る教員養成の目標・計画

【教員養成の目標】

創立者柴田德次郎による1917年(大正6年)の私塾「国士舘」を建学の基とする本学は、「国士舘設立趣旨」でうたわれているように、吉田松陰の精神を範としつつ、日々の「実践」のなかから心身の鍛練と人格の陶冶をはかり、国家社会に貢献する智力と胆力を備えた人材を養成することを目指してきた。
「活学」という考えのもとに、学ぶ者みずからが不断の「読書・体験・反省」と「思索」を実践しつつ、「誠意・勤労・見識・気魄」の四徳目を涵養することを教育理念に掲げる本学は、歴史と伝統において、教職教育の充実もまた、人材養成の一つとして重視している。
本学の教員養成においては上記を踏まえ、「専門職として必要な資質・能力を有する教員」の養成を理念とし、
「人間性が豊かな誠意(真心)ある教員」
「職務において勤労(実践力)でもって取り組む教員」
「教科や児童・生徒指導において適切な見識(判断力)を持ちうる教員」
「教職において気魄(責任感)を有する教員」
の養成を行うことを目標としている。

【当該目標を達成するための計画】

本学においては上記の教員養成の目標を達成するために、以下に示す取り組みを中心に、教員養成をおこなっている。

  1. 教職課程の全学的な運営
    3キャンパスにわたる教職課程を円滑に実施するために「教職課程運営センター」を設置し、教職課程を全学的に運営する体制を整えている。
    教職課程運営センターの業務としては、「教職課程及び関連資格課程の在り方、専門教育課程との連携に関する事項」、「教職課程及び関連資格課程に係るカリキュラム及び担当教員に関する事項」、「教育実習及び介護等体験の運営並びにその充実改善に必要な事項」、「教職課程及び関連資格課程に関する学生指導に必要な事項」、「教職課程に関する教育研究に関する事項」等としており、センター主催で「教職課程科目担当者FD研修会」を開催する等、教員養成の質の向上に努めている。
  2. 教育内容の充実
    教育内容としては、師弟が膝を交えて親しく活学を講ずる道場として開学した本学は実践教育を重視しており、主体的に考える力を養い、未来を切り拓いていく能力を育成するために、PBLやグループ・ワークなどアクティブ・ラーニングの手法を多く取入れ、講義科目と実験・実習科目や演習科目とのつながりを重視したカリキュラムを構築している。
    また、各教科の指導法などの授業においてはデジタル教材・教科書や電子黒板等の情報通信機器の積極的な活用の他、教室環境においてもICT機器の整備を計画的に行うなど教職課程におけるICT活用に関する内容の充実に努めている。
    さらに、全学年を通じた「学びの軌跡の集大成」として位置付けられる「教職実践演習」については、「教職実践演習企画運営部会」を設置しており、その充実を図っている。
    加えて、国士舘大学全キャンパスに「教職支援室」を設置し、そこに学校現場での実務経験を有する「教職支援アドバイザー」を配置しており、学生と対話を重ねながらその人物の持ち味を引き出す指導を行っている。
  3. 学校現場での学びの充実、教育委員会等との連携
    そのほか、各教育委員会によるいわゆる養成塾や学校ボランティア等における学校現場での学びを奨励し、教職における責務を実体験のもと理解を深め、様々な経験を積むことにより実践力の養成や人間性を深められるよう指導を進めている。
    さらに、都道府県及び市区町村教育委員会等と連携し、教員の養成や育成、今後の連携の在り方等について意見交換を行い教員に求められる資質を保証したカリキュラムの改善・充実や授業の質的向上に努めている。

学部学科等における教員養成の目標・計画

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