2019年03月08日
理工学部・岸本健教授の最終講義が行われました
2月23日、理工学部・岸本健教授が、「熱力学と定まらぬ興味」と題して最終講義を行いました。岸本教授が長年教鞭をとられた7号館7201教室には在学生や教職員、卒業生ら約100人が訪れました。
講義では、専門である熱力学についての解説やこれまでの研究内容、授業での工夫の仕方やゼミ合宿での学生たちとの思い出など、教員生活を振り返りながらユーモアを交えて話しました。自身の講義では42年間同じ教科書を使用して授業を行っていたことや、講義で解説などを行う際は、学生が集中して聞けるように教室の中央で話していたエピソードも紹介しました。
岸本教授は「授業は非常に厳しく行ったが、その分メリハリをつけてゼミ合宿などでは息抜きもした。学生と関わることが本当に好きだった」と語りました。
また、退職後はAIを用いた教育、機器開発に携わりたいと語るなど研究者としての意欲が伺えました。
卒業生から、モチベーションをどのようにして保ってきたかとの質問には、「夏は島に行き海で遊ぶ。冬は北国に行きスキーを楽しむ。休暇中の楽しみを励みにしたからこそやってこれた」と述べました。
講義終了後には、卒業生から感謝の言葉とともに参加者から盛大な拍手が送られ、教壇を降りました。
岸本教授は40年以上学生教育に注力してきた一方で、教務部長、副学長などの要職を歴任し、大学運営を担い、学園の発展に多大な貢献をしてきました。
- 時折冗談を交えながら講義を行う岸本教授
- 講義の様子
- 出席者からは多くの質問が投げかけられた
- 卒業生・在校生や教職員らで埋め尽くされた教室