大学院案内ガイドブック2024
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5656先輩からのメッセージ 私は、中国の海南師範大学で就学前教育を学びました。幼い頃から教師になることに憧れていたので、大学時代には教育学を学びながら、教育実習に何度も参加しました。しかし、そこで私は、教育学の知識や理論の習得がまだまだ不十分であること、身につけたはずの実践方法に柔軟性が欠けていることに気がつきました。そして私は、「他郷の子ども時代」(Childhood Elsewhere)というドキュメンタリー番組をテレビで見て、日本の学校教育と教育学に興味を持ち、大きな衝撃を受け、より深く知りたい、理解したいと思うようになり、留学を決意しました。 2021年度は、本学大学院人文科学研究科教育学専攻修士課程で、助川晃洋教授のゼミの研究生として過ごし、2022年度からは、正式に大学院生となりました。当初は、コロナの関係で、面接や事務手続きがオンラインで行われたため、多くのストレスがあり、とても不安でした。しかし大学院の先生や職員の方たちの親切な対応のおかげで、順調に研究と学習を進めることができるようになりました。 本学大学院では、徹底した少人数指導が行われており、先生方は、各院生の具体的な状況と研究の進度に基づいて、個別に対応してくださいます。科目の履修も学部より自由で、自分の興味・関心や研究の方向に合わせて選択することができます。専用自習室にはパソコン、プリンターが設置されており、教育学に関する書籍や資料を自由に閲覧・活用することができます。院生にとっては、とても便利で快適な学習環境が整っています。また先輩も、後輩も、日本人も、外国人も、みんな兄弟のように仲良くつき合っています。 キャリア形成支援センターにご紹介いただき、大学近くの小学校で学習支援アルバイトをしています。これは私が日本に来た目的と合致していて、修了後、母国で教師になるための、すばらしい練習になっています。また国際交流センターが主催する日本語スピーチコンテストや言語交換プログラムなどのイベントは、私たちの日本語能力を鍛えるだけでなく、留学生同士が交流し、異文化を深く理解する上で貴重な機会になっています。 学生生活全般でも、研究でも、就職活動でも、本学では親切で適切な配慮と指導を与えてもらうことができます。もしあなたが夢を叶えたい、自分の学問を続けてみようと思うならば、ぜひ国士舘大学大学院に来てください。 私は、本学文学部史学地理学科考古・日本史コースを卒業後、大学院人文科学研究科に進学しました。進学を決断した理由としては、研究職を志望していたことと、学部生時代にやりきれなかった研究をより高いレベルで続けていきたいと考えたためです。就職するのか進学するのかについては直前まで悩みましたが、自分がやりたいことをやり残さずに、満足するまでとことん追求したいという思いから、大学院への進学を選ぶに至りました。 進学後の生活は、学部生時代とは全く異なるものでした。異なると言っても悪いことばかりではなく、様々な刺激に溢れた日々でした。具体的には、先生方との少人数での講義において、関連する先行研究を取り上げ議論する中で、物事を批判的に分析する楽しさを味わうことができたり、自分の研究に向き合う時間が圧倒的に増加したことで、自らの頭で考えて論を組み立てる面白さを味わうことができたという点が挙げられます。こういった体験は、日常ではなかなか味わうことができない大学院生ならではの体験であると思います。世の中の学問というものに少しでも興味がある方は、大学院への進学を強くお勧めします。 冒頭で述べたように、将来の進路については進学当初、研究職への就職を希望していました。しかし、大学院生として生活していくなかで考え方が大きく変わり、現在は集団指導塾の講師の道に進もうと考えています。進学時に志望していた職業とは全く異なる職業を選択するに至りましたが、大学院に進学したこと自体に後悔はありません。むしろ、大学院に進学したことで、学問の面白さをより多くの人に伝えたいという思いが湧き上がり、結果自分が一番進みたい道を見つけることができました。結果はどうであれ、大学院に進学することで様々な刺激を体験することができ、その体験が自分の成長にも直結すると思います。自分が興味のある学問分野をとことん追求したいと思う方、常に向上心を持って何かを成し遂げたいと考えている方は、ぜひとも大学院に進学して様々なことにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。付 静 fu jing 人文科学研究科 教育学専攻 修士課程 2年田中 雄大 Tanaka Yudai人文科学研究科 人文科学専攻 修士課程 2年MonTueWedThuFriSat12教育学特論6(教育心理学)教職研究特論2(道徳指導)34教育学特論3(学校経営論)5教育学特論5(授業研究)6教職研究特論3(国語科教育)教育学特論2(西洋教育史)教育学演習5(教育方法学)Ⅰ 7修士1年次時間割MonTueWedThuFriSat1日本史学講読12日本史学特論134日本史学演習2Ⅰ5歴史学特論16日本史学講読2日本史学特論37修士1年次時間割

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