大学院案内ガイドブック2019
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36博士課程博士課程の概要従来の細分化した基礎学問体系上のみに依存する教育方針・研究手法では不十分であるとの判断に基づき、学際領域や複合領域における総合的な研究・教育を可能にする有機的な体制とするため、修士課程3専攻を一体化・総合化し、応用システム工学専攻を設置しています。近年における専門分野の急速な高度化と多様化を踏まえて、専門領域の枠を外し、対象を総合的、学際的に取り扱うシステム工学的なアプローチを重視した教育を行います。主要研究分野生産開発システム工学分野生産開発システム工学分野は、主に材料および構造設計・評価ならびにエネルギー環境の研究を中心としたコースです。そのための研究領域は、材料の強度評価、生産施設や地盤と生産機械を対象とした構造解析やその最適設計、動的解析および数値熱流体力学解析、さらに高効率・低公害の燃焼システム、都市環境の保全などであり、これらの領域についての教育研究指導を行います。電子システム工学分野非晶質半導体の成膜法・画像物性の工学的応用、および物質の基本構造と量子効果・基本理論などの分野について物の基本構造の立場からの認識をし、さらにデジタル・アナログ情報処理・コンピュータと応用、オートマトンとアルゴリズム理論、ニューロコンピュータ・非線型現象などの情報処理への応用・人工知能について計算機応用工学の立場からの相互の認識をできるようにします。また、マイクロ波ミリ波等の医用応用・情報伝送技術、発送電気機器を含む多量高密度エネルギー輸送システムについて自立して高度な研究を実施できるように教育を行います。入学者受け入れの方針(アドミッション・ポリシー)工学研究科博士課程では,本学の建学の精神を理解し、修士課程で培った能力と研究能力を身につけ、以下の条件を満たす学生を受け入れます。1.専門分野に関する専門的知識について研究を進める意欲を持ち、修士課程修了相当の学力・研究力を有している。2.科学的知識とそれを展開していく能力および国際的に社会貢献できる高度な研究を遂行する意欲を有している。3.主体的、創造的に研究を行う意思と継続する気力を有し、修得した知識を後輩たちに教授したいと考えている。 入試概要受験時に自己の研究するテーマに沿った特別研究を担当する教員を選択しなければなりません。この教員を研究指導教員とし研究全般及び論文作成の指導を受けることになります。試験では、外国語と口述試験を実施します。口述試験では、専門分野に関連した質問を行います。学位博士課程に3年以上在学し、履修科目について所定の単位を修得し、かつ履修科目の成績並びに学位論文の審査及び最終試験の総合判定に合格した者に、学位「博士(工学)」が授与されます。修了に必要な単位数は次のとおりです。年 次授業科目(20単位)特別研究講究・研修・共通第1年次48第2年次4第3年次4一級建築士試験受験資格に対応するカリキュラム改正建築士法に基づき、工学研究科建設工学専攻では平成21年度よりインターンシップ制度を設置し、当該学生は一級建築士試験受験資格である二年間の実務経験のうち一年を、「インターンシップⅠ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ」を含めた15単位(指定科目)取得によって満たすことが出来るようにカリキュラムを設定しました。工学研究科の指導体制について工学上の高度で専門的な知識を備えた職業人を養成することを目指し、少人数に対して個別に緻密、懇切な実践的教育指導を必要に応じて複数教員で行うのが特長です。講義では各専門分野を中心として関連分野を含めた幅広い分野の知識とその応用を身につけます。研究面では直面する課題を調査、試行を繰り返しつつ自身の力で克服し解決する能力を培います。この過程で他者との協力、グループ作業あるいは理工学部のTA活動を通じてコミュニケーション能力、リーダシップ能力を養います。研究組織としては純粋な工学研究以外にスポーツ・システム研究科、体育学部と共同で高齢者の健康増進、アンチエイジングをテーマとしたプロジェクトを行っています。これは工学と医学、スポーツ科学の融合領域の研究を行うもので、MRI、光トポグラフィー装置などを設備しており、工学の新しい分野への展開を図っています。

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