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2020年07月03日

FD委員会主催「オンライン授業実践報告会」をZoomで開催しました

本学FD委員会は、6月27日に第22回FDシンポジウムを開催し、「オンライン授業実践報告会~更なる質向上に向けて」をテーマに各学部教員らが報告しました。 報告会は、Web会議システム「Zoom」を利用したオンラインで実施され、教員と関係職員の約160人が参加しました。

 

池元有一経営学部教授の進行により、はじめに、本学FD委員会委員長で副学長の長谷川均文学部教授があいさつし、「コロナ禍によって試行錯誤のなかで始まった遠隔授業だが、授業の在り方を考え直すきっかけとなった。本日は各事例を参考にしながら、IT化の促進と新しい活用戦略を描く機会としたい」とシンポジウムへの期待を表しました。佐藤圭一学長は「5月11日の授業開始までは、不安でいっぱいだったが、授業の振り返りや蓄積など、オンラインならではの対面授業を補うための多くの可能性があることが分かった」と述べ、各教員の創意工夫の成果について労いの言葉を述べました。

 


シンポジウムは、まず教務部長の辰野文理法学部教授が「国士舘大学におけるオンライン授業の現状」と題し、遠隔授業の決定に至る経緯の報告と学生からの問い合わせ内容、manaba(学習支援システム)を入口とした3つの授業形態の実施状況を報告しました。辰野教授は、資料やレポートの増大、操作や教材作成の負担、受信状況、質問や伝達の難しさなど遠隔ならではの課題を示したうえで、授業をコンテンツとして捉えた場合の曜日や時限、教室定員、海外での受講など授業の概念の変化や複数キャンパスでの開講、災害時の授業、他大学との連携など、遠隔で行うことが授業形態の多様化にもつながったとの見解を述べました。また、今回の遠隔授業の受講経験者の増加により、話し方の工夫や要点をコンパクトにすることなども含め授業に求めるものへの変化についても言及しました。

 

次に、各学部の教員が、3つの授業形態のうち「動画・音声配信型」とZoomなどを用いた「双方向型」、そして「併用型」について、画像や映像で授業の様子を紹介しながら実施状況を発表しました。発表したのは、政経学部の田中重陽准教授、同・古坂正人講師、理工学部の津野和宏教授、法学部の宍倉悠太准教授、文学部・江川陽介教授、同・石野裕子准教授、21世紀アジア学部・濱田英作教授、経営学部・井岡大度教授、同・今村紅子准教授、防災・救急救助総合研究所・月ケ瀬恭子准教授の10人。オムニバス形式や実験、実習、語学などそれぞれの授業の特性に合わせたレジュメづくりや工夫を凝らした手法で、学生の理解を促す仕組みなどが紹介されました。いずれの発表からも、授業の分かりやすさに留意し、さまざまな手法で学生の理解度を確認しながら、質疑応答など学生とのやりとりを通して授業への参加と定着を図るためのこれまで以上の創意工夫とともに、遠隔授業によって従来の授業の改善・向上にも繋がったことなどが報告されました。

 

最後に、6月上旬に実施した遠隔授業に関する学生および教員へのアンケートの結果が、学長室IR課から報告されました。

シンポジウムを総括した副学長兼学長室長の入澤充法学部教授は「それぞれの報告から、一定の成果を認めた一方で、新たな課題も分かった。対面授業の意義を踏まえつつ、本学の教育の質保証を確実なものにしていきたい」と述べました。また、FD委員会副委員長の和田義浩法学部教授は「国士舘は、一致団結して教育環境を構築できる大学だと実感した。オンラインと対面型授業を併用した本学独自の教育資源にするためにも、今後も教育方法を共有し議論していく必要がある」と話し、報告会を締めくくりました。

 

Zoomによる開催は学長室FD推進課が事務局となり、発表時間の管理のほか、参加者にはあらかじめ発表内容の概要を記したレジュメを配付して事前に質問準備ができるようにするなど、チャット機能も活用しながら円滑に進行され、参加者からはオンラインでの開催を高く評価する声が数多く聞かれました。

  • 趣旨説明をする長谷川FD委員会委員長趣旨説明をする長谷川FD委員会委員長
  • 対面授業に近い雰囲気で行われる古坂講師の授業の様子対面授業に近い雰囲気で行われる古坂講師の授業の様子
  • Zoomを利用した月ヶ瀬准教授の授業の様子Zoomを利用した月ヶ瀬准教授の授業の様子
  • 実験授業の実践報告をする理工学部の津野教授実験授業の実践報告をする理工学部の津野教授

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