国士舘大学キャンパス手帳2018
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クーリング・オフ制度は、訪問販売などの取引を契約後の一定期間内は、無条件で解約できる制度です。クーリング・オフ(解約)の手順クーリング・オフの期間だまされた! と思ったらクーリング・オフ制度契約を解除することを通知する書面の発送日が、契約書面の受け取り日から8日(マルチ商法は20日)以内かを確認します。内容証明郵便か書留郵便で販売業者に「解約」を通知します。宛先は会社の代表者にします。このときに、控えとして必ず書面のコピーを両面ともとっておきます。郵便局に出した日がクーリング・オフの期間内ならば有効です。商品を返送するときには、費用は先方負担(料金受取人払い)で処理します。クーリング・オフを行った場合、損害賠償金や違約金を払う必要はありません。支払った代金は全額返してもらえます。クレジット契約をしている場合には、クレジット会社にも同様の通知を出します。訪問販売、訪問購入8日間電話勧誘販売8日間マルチ商法20日間特定継続的役務提供 エステティックサロン 語学教室 家庭教師 学習塾 パソコン教室 結婚相手紹介サービス8日間業務提供誘引販売 内職・モニター商法20日間123「若者のトラブル」お金編ヤミ金融の実態学生ローンのダイレクトメールが届いたので、1万5000円のキャッシングを申し込んだ。1週間後に2万円を業者指定の個人口座に振り込み返済したが、数日後、さらに数万円を振り込むようにとの催促電話が、携帯電話と家族にあった。<消費生活総合センターからの助言>家族に事情を説明し、業者からの電話は毅然とした態度で無視するように助言した。パチンコにハマってしまった学生最初は時間つぶしで始めたパチンコだったが、だんだん負けを取り返そうとしてパチンコ依存症に。そのうちキャッシングをしてまでやるようになり、付き合う友人もほとんどいなくなった。頭の中はパチンコばかりで不眠症になり、人格までおかしくなってしまったようだ。<消費生活総合センターからの助言>家族に事情を説明し、家族がキャッシング分を返済。本人は十分反省し、二度とパチンコに行かないことを約束。個人の金銭トラブル彼女と同棲をし、「後で返すから」の言葉を信じて、お金のない彼女のために生活費、交遊費、携帯料金代を払い、お金も10万円ほど貸した。やがて別れがきたが、お金は返してもらえないどころか、相手は全面的にこちらに非があると思っているらしく、精神的にどん底に落とされた。<消費生活総合センターからの助言>お金を貸す場合、法的にはいつまでにいくらずつ返してもらうという借用書(書面)がないと証拠にはならない。相手に誠意がなければ、今後は付き合わないほうがいいと助言した。大学生として34KOKUSHIKAN UNIVERSITY 2018

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