国士舘大学キャンパス手帳2017_改
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 性行為によって感染する病気を、性感染症STD(sexual transmitted disease)、またはSTI(sexual transmitted infection)と呼びます。その中で感染症法により規定されているのは、梅毒・淋菌感染症・性器クラミジア感染症・性器ヘルペス・尖圭コンジローマ・エイズ(HIVを含む)の6種類です。▼ 誰でも感染の可能性があります STDは、若年層を中心に増加しています。特に梅毒はここ数年で患者数が急増し、2016年には過去最大の患者数となっています。このようなSTDは、排尿時痛やかゆみなどの症状が出る場合もありますが、無症状の場合も多くあります。 たとえば、性器クラミジアは最も多い病気の一つですが、5人に1人ほどしか症状が出ません。そのため治療のチャンスがなく、知らないうちに相手から感染したり、感染させてしまいます。放置すると女性の場合、骨盤内に感染が広がって不妊症になることがあります。何気なく行った無防備な性行為が、ずっと後で取り返しのつかないことになる可能性があるのです。▼ STDの予防法 お互いが性行為に同意したら、コンドームを正しく使いましょう。粘膜が接する最初から最後まで装着しておかなければ意味がありません。また、女性は男性任せにせず、自分でもコンドームを準備して装着を促しましょう。▼ 検査を受けましょう 何らかの症状がある場合はもちろん、機会があれば症状のない人も検査を受けてみることをお勧めします。男性は泌尿器科、女性は婦人科が一般的です。HIV検査と一緒に受けられる保健所もあります。 感染の疑いのあるときや治療中は性行為を避けてください。感染していても、ほとんどの性感染症は薬で治すことができます。 治療はパートナーと一緒に受けましょう。一方だけが治療しても感染を繰り返してしまいます。完治するまでは治療を続けましょう。性感染症STD(STI)一人の病気ではない。お互いの予防が大切STD(STI)についての相談アイ・ラボ CytoSTD 研究所  ▲TEL 042(652)0750  月・火・水・木・金・日(土・祝は定休) 10:30〜18:00▲http://www.ilabo-cyto-std.com/ エイズの相談や検査は、最寄りの保健所で匿名・無料で受けられます。また、他の性感染症の検査も同時に行っています。大学生として48KOKUSHIKAN UNIVERSITY 2017

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