国士舘大学キャンパス手帳2017_改
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 ストーカー行為とは、同一人物に対して「つきまとい」等を繰り返し行うことです。直接な行動だけではなく、ネットストーカーも出てきました。顔が見えないのをいいことに、連続してメールを送ったり、ネット上やSNSで誹謗中傷をしたりとだんだん行動がエスカレートしていきます。 警察(警視庁)は申し出があれば、「ストーカー行為を止めなさい」と警告することができます。それでも相手が警告に従わずにしつこく行動を繰り返した場合には、東京都公安委員会が「その行為は止めなさい」と禁止命令を出すことができます。2016年に法改正が行なわれ、刑の厳罰化と、ネット上のストーキング行為も規制対象となりました。禁止命令に違反してストーカー行為をすると、2年以下の懲役または200万円以下の罰金が科されます。 警視庁の統計では警告を実施すると90%以上が、その後ストーカー行為を止めています。また警告の後も、警察は定期的に連絡を取るなどのフォローをしてくれます。ストーカー対策は公的機関を頼りにしましょう。ストーカーに関する相談窓口最寄りの警察署・警視庁ストーカー対策室▲ TEL #9110 か TEL 03(3501)0110こんな人がいたら要注意!●つきまとい、待ち伏せ、押しかけ。●行動を監視していると告げる行為。●断っても断ってもしつこく誘う。●家の前に来て大声で怒鳴ったり、クラクションを鳴らしたりする。 ●無言電話、連続した電話やメールの送付。●汚物やわいせつな写真など不快や嫌悪を招くものなどの送付。●誹謗中傷するような文章をまく。●SNS上での誹謗中傷や執拗な書き込み。警察に相談するときには?●日時、場所をできるだけ詳しく伝える。●つきまとい行為をされたときの言葉や動作を文書で渡す。●手紙やメールなどは証拠書類として持っていく。●電話や会話を録音し、証拠として持っていく。●相手を知らない場合は、身長、体形、メガネの有無、髪型など特徴を詳しく伝える。ストーカーストーカーの怖いところはエスカレートしていくこと▼ 危ない「カルト宗教」 極端に(時に危険なまたは反社会的な)思想を持った宗教を「カルト宗教」といいます。オウム真理教などが一例です。最近、このカルト宗教の勧誘が増えています。大学においては、サークル活動やアンケートなど、最初はカルト宗教と感じさせないような形で接近し、時には、拘束したり、洗脳したりして、指導者に盲信させられる結果となることがあります。そうなると、家族、友人関係、これまでの勉強や人生の目標を捨て去るようになります。また、金銭の提供が求められたり、物品を高価で販売させるなど金銭的、あるいは性的に利用されたりもします。不審な誘いを受けたり、友人などが勧誘を受けていたら、家族や学生・厚生課に相談しましょう。特に、下宿生の人は、狙われやすいので注意しましょう。カルト宗教不審な勧誘を受けたら、まず相談を布教活動に関してはP11を参照してください。大学生として37

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