国士舘大学キャンパス手帳2017_改
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「若者のトラブル」お金編ヤミ金融の実態学生ローンのダイレクトメールが届いたので、1万5000円のキャッシングを申し込んだ。1週間後に2万円を業者指定の個人口座に振り込み返済したが、数日後、さらに数万円を振り込むようにとの催促電話が、携帯電話と家族にあった。<消費生活総合センターからの助言>家族に事情を説明し、業者からの電話は毅然とした態度で無視するように助言した。パチンコに ハマってしまった学生最初は時間つぶしで始めたパチンコだったが、だんだん負けを取り返そうとしてパチンコ依存症に。そのうちキャッシングをしてまでやるようになり、付き合う友人もほとんどいなくなった。頭の中はパチンコばかりで不眠症になり、人格までおかしくなってしまったようだ。<消費生活総合センターからの助言>家族に事情を説明し、家族がキャッシング分を返済。本人は十分反省し、二度とパチンコに行かないことを約束。個人の金銭トラブル彼女と同棲をし、「後で返すから」の言葉を信じて、お金のない彼女のために生活費、交遊費、携帯料金代を払い、お金も10万円ほど貸した。やがて別れがきたが、お金は返してもらえないどころか、相手は全面的にこちらに非があると思っているらしく、精神的にどん底に落とされた。<消費生活総合センターからの助言>お金を貸す場合、法的にはいつまでにいくらずつ返してもらうという借用書(書面)がないと証拠にはならない。相手に誠意がなければ、今後は付き合わないほうがいいと助言した。▼ 悪質な団体の誘いに乗るな 善意や同情につけ込み、寄付やカンパを求めるニセ団体が問題となっています。最近では、難病の子供の支援を名目に募金活動を行っていた団体関係者が逮捕されました。「北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会)」やその関連団体を名乗って「ブルーリボン」などを販売する便乗商法、詐欺行為を行う団体による被害も報告されています。「救う会」ではブルーリボンの製造・販売を行っていません。 このようにさまざまなケースがあるので、寄付やカンパをする場合には、相手や振込先の口座番号などを十分確かめてからにしましょう。 寄付の受付窓口となる代表的な団体として日本赤十字社があります。同社は、世界の赤十字の一員として活動しています。国内では災害の救援、献血、福祉などの分野で、海外では大規模災害や紛争の犠牲者への救援活動を行っています。私たちの善意を被災者に届けるためにも、十分な注意を払いましょう。日本赤十字社 組織推進部 指導課▲ TEL 03(3437)7081▲ http://www.jrc.or.jp/寄付・カンパニセの団体が寄付やカンパを要求する事件が多発振り込め詐欺親も子も「振り込み依頼」は詐欺と思え 親が子どもや孫など身内を心配する心の隙に入り込み、多額の現金を振り込ませる悪質な犯罪が「振り込め詐欺」です。お互いが頻繁に近況を連絡し合えば防げるものなのですが、その手口が巧妙で、被害が増大しています。 とにかく「お金を振り込んで」との電話があったら、どんなことでも「詐欺かもしれない!」と疑い、 お金を振り込まないよう、親と十分に話し合っておいてください。 また、新たな手口として、「有料サイト利用の料金を振り込め」などと、学生に向けた振り込め詐欺も出てきました。少しでも不審に思ったら、ためらわず電話を切りましょう。不審なメールも削除しましょう。大学生として35

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