国士舘大学2016手帳
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 心臓が止まってしまうような重大な事故は、いつ、どこで、何が原因で起こるかわかりません。心臓と呼吸が止まってから時間の経過とともに救命の可能性は急激に低下しますが、救急隊を待つ間に居合わせた市民が心肺蘇生などを行うと救命の可能性が2倍程度に保たれることがわかっています。まさに治療は1分1秒を争います。 119番通報から救急車到着まで平均して8分以上かかります。その場に居合わせた「あなた」が応急手当を行うことが重要となります。 救急事態に備え、学内にはAEDが設置されています。AEDはコンピューターによって心臓のリズムを調べ、除細動(電気ショック)が必要かどうか判断する機械で、一般の人でも簡単に電気ショックを行うことができるように設計されています。 AED設置場所は巻末の地図にあります。イザという時のために事前に確認しておきましょう。AEDによる救命処置学内のAED設置場所の確認を学内に設置してあるAED また、健康保険証や運転免許証の裏面に臓器提供に関する意思表示欄が設けられることになったように、随時、その内容は変わっています。 脳死状態での臓器提供は、本人の生前の意思表示と家族の承諾が必要です。もし、意思表示をするなら、家族に了解を得てからカードに丸をつけてください。パソコンや携帯からも登録できます。 万が一のときには、家族の同意が必要となります。また、2010年7月の「改正臓器移植法」により本人の臓器提供の意思が不明な場合も、家族の承諾があれば臓器提供できるようになりました。臓器提供意思表示カードの問い合わせ公益社団法人 日本臓器移植ネットワーク▲ http://www.jotnw.or.jp/ 造血幹細胞(骨髄・末梢血幹細胞)移植は、白血病や再生不良性貧血などの患者の造血幹細胞を、健康な人の造血幹細胞に置き換える治療法です。 ドナー登録できるのは、①18〜54歳で健康なこと、②体重が男性45kg以上、女性40kg以上の人、 ③骨髄・末梢血幹細胞提供の内容を十分理解していること、 ④ドナー登録に家族の同意が得られていること、などです。ドナー登録者は2015年12月に45万6000人を超えました。 ドナーには各種面談や検査のための通院、数日間の入院生活などが求められます。十分理解した上で、ドナー登録を検討してください。 ドナー登録の問い合わせ 公益財団法人 日本骨髄バンク ▲ http://www.jmdp.or.jp/造血幹細胞(骨髄・末梢血幹細胞)移植提供者としてリスクを理解してから登録する大学生として50KOKUSHIKAN UNIVERSITY 2016

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