国士舘大学2016手帳
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 セクハラは人権侵害で重大な犯罪です。加害者には重いペナルティーが科せられ、見て見ぬふりをした周囲の人間も、その実態を厳しく追及されます。大学を舞台にしたセクハラ事件の判例では、男性指導者が女生徒に対して性的な嫌がらせをしたとして300万円の慰謝料の支払いが認められています。本学にはキャンパス・ハラスメント相談員が、教授、准教授、職員などを合わせて約25名います。セクハラがあったと思う場合には、学生・厚生課に相談ください。キャンパス・ハラスメント相談員を紹介します。 相談は電話、ファックス、メール、対面などあなたが相談しやすい方法で。相談員はプライバシーを厳守します。相談員があなたの意向を十分尊重の上、キャンパス・ハラスメント防止対策委員会で調査し、適正・公正な措置をとります。秘密厳守でキャンパス・ハラスメント相談受付中犯罪行為の罰則 犯罪とわかっていることでも、集団になると犯罪意識が薄れてしまうことが多々あります。生命・人権・倫理・道徳といった、人間としての基本になることを十分にわきまえてください。 大学生は社会からみれば立派な大人であり、犯罪において“学生の特権”は皆無です。その場のノリ……の軽はずみな犯罪行動でも、場合によっては退学処分を行います。また、それがクラブやサークルの集団犯罪であった場合は、その活動を無期限停止とします。犯罪と思ったら迷わず警察に通報を もし先輩や友人から犯罪の誘いがあっても、けっして乗ってはいけません。犯罪の誘いに応じることは先輩に従うことではなく、ましてやそこに友情はありません。とにかく自分が犯罪に巻き込まれないよう、阻止してください。 とはいえ、犯罪を見て見ぬふりをする行為にも、責任がないとはいえません。犯罪は未然に防ぐことが何よりも大切なのです。先輩や友人が犯罪に手を染めようとしていることがわかった段階で、迷わず警察に通報を。このとき、早まって1人で解決しようとする行為は禁物です。同時に学生・厚生課に一報ください。大学生と犯罪行為 性的な言動を強要したり、嫌がるのに無理に体に触ったりするタイプのセクハラで、加害者の勝手なふるまいによって起こります。このタイプのセクハラはレイプやストーカー行為にまで発展してしまう恐れがあります。そんな行為は決して許されるものではありません。早い段階で相談し、重大事件にならないように注意しましょう。例● コンパでお酌やデュエットを強要する。● 講義中や対話中に肩や腰などに触れる。● デートや食事を強要してくる。● 相手の意思に反して性的な行為を行おうとする。(レイプ行為)● 親しくないのに、毎晩のように電話やメールをしてくる。● 交際を断ったのに、しつこくつきまとう。(ストーカー行為)Cタイプ強要型(恋愛妄想型) 女性が男性に差別的な発言をすることもセクハラです。また、脳が肉体の性と一致せず、それゆえに何らかの障害を感じている「性同一性障害」という病気もあります。そんな人に向かって、不注意な発言をしてはいけません。例● 男性に「ハゲ」「オヤジ臭い」など、体形や衣服、髪型などについてからかう。● 「男のくせに根性がない」といった性による差別的な言動をする。● あの人は「ゲイ」など不注意な発言をする。Dタイプ女性から男性へのセクハラ大学生として33

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