文学部 文学科 日本文学・文化コース

物語の奥行きを堪能。
「恋」をテーマに
古典文学の世界へ。
【日本文学・文化入門A】

物語の奥行きを堪能。
「恋」をテーマに
古典文学の世界へ。
【日本文学・文化入門A】

  • この記事を共有する
  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

【日本文学・文化入門A】は1年生を対象とし、4人の先生が3~4回ずつ授業を行います。それぞれの専門分野の楽しさを凝縮してお伝えしますので、暗記に傾きがちな高校までの授業とは違って、「日本の文学・ことば・文化ってこんなに面白いんだ」と再発見できるでしょう。豊かな表現の世界があなたを待っています。

※2017年6月撮影

  • 先生からの「この授業の紹介」

    30秒で
    答える

    文学部 文学科 日本文学・文化コース

    松野彩 講師MATSUNO Aya

  • 学生からの「この授業の見どころ」

    30秒で
    答える

    文学部 文学科 日本文学・文化コース

    青木実紅AOKI Miku

    神奈川県私立アレセイア湘南高等学校出身

続きを見る

  • POINT1

    暗記ではなく
    ハートを理解する。

    文法は、人間の生き方や複雑な心理をわかるためのもの。

    時の権力者である大臣の息子が、神社詣での途中、ある家に住む娘を偶然見かけてその美しさに心を奪われ…。これは平安時代に書かれた『うつほ物語』第1巻の中のお話で、私の担当する回では、このように恋が生まれる場面を題材に話をしていきます。古典文学は苦手という学生もいますが、理由を聞くと高校時代に文法でつまずいた人が多いようです。確かに文法の暗記は大変でしょう。でも、本来、文法とは暗記するものではなく、物語の奥行きを味わうためのもの。「私はしません」と「私はできません」、似ていても意味が異なるように、古典文学にも文法やルールを知らないと理解できない言葉のニュアンスや登場人物の微妙な心理があるのです。

  • POINT2

    文化に光をあてて
    物語を読み解く。

    当時、大人かこどもかは○○によって一目で判断できた。

    一例として、先ほどの娘の家には葎(むぐら)=雑草が生い茂っているのですが、古典文学において葎は、家の手入れが行き届かない貧しい境遇のシンボルとして用いられます。また、娘は格子を上げて琴を弾いていますが、当時の灯りは高価な油を燃料としていたため、彼女にはその用意ができず、代わりに月光で室内を照らそうと格子を上げているのです。さらに、声をかけてきた大臣の息子に初めは気を許さなかった娘ですが、薄闇に浮かぶそのシルエットを見て少し安心します。それは、相手の髪型がこどものものだったから。その頃の男性は、元服前は「うない」と呼ばれる一本結びの髪型で、これによって大人かこどもかすぐに見分けがついていました。

  • POINT3

    目でも耳でも
    情趣を味わう。

    状況をリアルに把握できれば、古文はもっと楽しくなる。

    こうした知識も古典文学を楽しむためのエッセンスです。当時の文化や生活の様子を知ると、物語がぐっと身近に感じられませんか。舞台となった京都の地図や家の構造がわかるイラストを見たり、箏の音色を聴いたりもしますので、より立体的にイメージできるでしょう。学生の中には、大学入学当初は古典文学が苦手でも、授業を通して興味をもつようになって私のゼミを選んでくれる人もいて、大変嬉しく思います。みなさんにとってこの授業が、古典文学の新たな一面や魅力を知るきっかけとなりますように。また、授業の感想を書き込む「リアクションペーパー」を毎回配ってその書き方も指導しますので、レポート作成の基礎づくりとしても役立ててください。

他の授業も見る

閉じる

ALL ABOUT KOKUSHIKAN

記事を探す